ライトマネジメント

お客様インタビュー:オムロン エキスパートリンク株式会社様

「40代はむしろスタート」プロティアンキャリアセミナーで見えた社員たちの"活路"(オムロン エキスパートリンク株式会社様)

コロナ禍の今、キャリアに不安を抱える社員が増え、苦心されている企業様も多いかもしれません。「何とか社員のモチベーションアップを支援できないだろうか」「キャリア開発の研修を検討しているけれど、実際の効果はどうなのだろう」――そんな疑問をお持ちの担当者様も多いはずです。そこで今回は、実際に当社のキャリア開発セミナー(『プロティアンキャリアセミナー』)を導入された企業にお話を伺い、導入前の課題や導入の決め手、研修の効果を率直にお聞きしました。

今回インタビューにご協力いただいたのは、オムロングループの人事・総務・経理業務を手がける「オムロン エキスパートリンク株式会社様」です。インタビューでは、人材育成の担当でいらっしゃる田島様と一居(イチイ)様、研修にご参加いただいた社員様お二人に登場いただきました。「キャリア開発というテーマで著名人を招いた講演会はこれが初めてだった」という一居様。研修の導入を検討された理由とは、何だったのでしょうか。早速、お話に耳を傾けてみましょう。

人材育成のトレンドを踏まえた、柔軟な提案が頼もしかった

――もともと貴社では、キャリアの節目に合わせてさまざまな社内研修を実施されていると伺いました。今回、あえて当社のような外部のキャリア開発研修を活用しようとお考えになった理由は何だったのでしょうか?

一居様:以前から、社内の節目研修にプログラムを加えたいと考えていました。ですが、コロナの影響でどうしても例年のような集合研修が難しくなり、オンライン研修やe-ラーニングの導入も含めて検討することになったんです。ただ、当社だけではノウハウが足りないと感じたため、外部の専門企業へ相談することになりました。

――そのなかでも当社を選んでくださった理由は、何でしょうか?

一居様:ひとつは、提案のスピード感です。複数社の企業にご連絡したところ、真っ先に返答をくださったのがマンパワーグループさんだったんです。相談したところ、「すぐに提案します」と言っていただき助かりました。

もうひとつは、知見の広さです。マンパワーグループのライトマネジメント事業部さんは、人材育成事業に加えて、再就職支援や人材アセスメントなどの事業も幅広く手がけていらっしゃるので、人材領域について豊富なノウハウをお持ちです。私たちが外部企業との接点が少なくトレンドに詳しくない分、知見を踏まえて提案してくださったのが助かりました。

3つめは、提案の柔軟さです。マンパワーグループさんは研修の種類が豊富ですが、実はe-ラーニングのコンテンツは初の試みだったようです。ただ、担当者の方が「トライできます」と前向きに返答をくださいました。それだけでなく、e-ラーニング初心者の私たちのために、わざわざプラットフォームの使い方講習まで開いてくださったんです。新しいことでも前向きに挑戦し、知見を織り交ぜて提案してくださる姿勢がありがたかったですね。相談に乗っていただいた結果、e-ラーニングの導入を決めさせていただきました。

――今回は、e-ラーニングと合わせて、「プロティアンキャリアセミナー」を導入いただきました。どのような流れで研修内容を決められたのでしょうか?

一居様:もともと当社では「節目以外の社員にもキャリア開発のきっかけを与えたい」という課題を持っており、その要望を担当者の方に伝えました。そのなかで、外部の著名人を招いての自由参加型のセミナーとして、「プロティアンキャリアセミナー」を提案いただいたんです。全年齢が対象ということもあり、より多くの社員にメッセージを伝えられそうだと考え、導入を決めました。思えば「研修で行動変容までつなげたい」などその他多くの要望を担当者の方にはお伝えしたので、かなり長期間にわたって相談に乗っていただきましたね。その都度丁寧にご提案くださり、一時期は家族と話す時間より長かったほどです(笑)

多忙な日々に、ふと立ち止まってキャリアを考える大切さ

――受講者のお二方は、なぜ今回当社のキャリア開発セミナー(「プロティアンキャリアセミナー」)に参加されようと思ったのでしょうか?

受講者A様:これまで、昇格時に必須となる研修以外は受けていませんでした。忙しくてスキルアップに目がいかなかった、というのが正直な話です。ただ、立ち止まってキャリアを考える時間がないことに、少し危機感も覚えたんです。それに、世の中で起こっていることや自分の知らない領域を純粋に学びたいとも思いました。

受講者B様:コロナ禍で在宅勤務になったこともあって、世の中との接点が減った気がしていました。それもあり、今ちょうど将来に対して不安に感じていることを、ずばり解消してくれそうなテーマだなと感じたんです。

「今からでも遅くない」40代で開けた中長期的なキャリア

――実際に研修へご参加いただいて、どのような感想を持たれましたか?

受講者A様:私自身、今40代半ばで「この年からキャリアを考えるのは遅すぎるかな」という固定観念がありました。また、心のどこかで「会社がキャリアを決めてくれる」と思い込んでいたんです。ただ、セミナーに参加してみてキャリアに関する考え方が180度変わりました。ほかでもなく自分自身がキャリアのオーナーシップを持ち、自分と会社がWin-Winになるような、中長期的なキャリアを描く必要があると教えてもらったんです。

受講者B様:今回は、若手から50代~60代のベテランやマネージャークラスの社員まで幅広く参加していました。正直、最初は意外だと思ったんです。ただ研修を受けてみて、キャリアは若い人だけでなく、自分の年齢や階層ごとに実現できる形があると知りました。自分自身もこれから長く働いていくなかで、勝手に終わりを決めないことが大切なのだと思います。さまざまな形で会社へ貢献できる道があると気づけたのが、いちばんの収穫です。

参加者の"9割"が、今後の働き方について意識を変革した

――キャリア開発セミナー(「プロティアンキャリアセミナー」)を導入いただいて、社内での反響はいかがでしたか。

一居様:まずは多くの人に参加してほしい、というのが目標でした。その点、今回は大成功です。今まで社内で自由参加型のセミナーを開いた際は、50名程度の参加でした。今回は任意参加ながら、222名もの社員が参加してくれましたから。世代を問わず幅広く社員にキャリアを考えるきっかけを与えられたのは、非常に良かったです。また講師の田中研之輔教授のお話が魅力的だったこともあり、「キャリアはとっつきにくいもの」という先入観も覆せたと感じています。

正直、今回オンラインセミナーだったので、開催前は社員の参加意識を高められるか不安でした。当社は製造業で、まじめな社員が多いですからね。ただ、研修中は田中教授がチャットでコメントを拾いながらインタラクティブに進行してくださったので、臨場感がありました。「オンラインでここまで盛り上がるとは」と驚きましたね。

――参加者の皆さんからいただいた研修後のアンケートでも、効果が表れていましたね。

一居様:最終的な目標は、社員に行動を始めてもらうことです。その点、アンケートでは9割の参加者が「行動を変えたい」と回答してくれました。研修がキャリア開発の大きなきっかけになったことは、間違いありません。

一方、今後に向けて新しい課題も生まれました。なかには「行動を変えたいけれど、方向性を迷っている」「したいことが決まらない」と答えた社員もいたんです。こうした社員には、当部門に相談に来てもらいたいと思います。やりたい方向を決めかねている社員には、それを考えるサポートをして背中を押していきたいのです。また、「こんな風に行動を変えたい」と社員が意思表示できる機会があれば、より意識変革につながると感じました。こうした宣言の場づくりは、次のアプローチだと思っています。

セミナー後の面談やサポートが、社員のアクションを促進する

――セミナーを受けていただいて、今後の働き方にどのような変化がありそうですか?

受講者A様:これまで、外部のセミナーを受けに行くのは意識が高い人だけだと思いこんでいました。自分にはあまり関係ないかな、と。ただ、今回は会社からその機会を与えてくれたので、キャリアについて考える良いきっかけになったと思います。特にオンライン開催ということもあって、業務の都合を調整しやすいのもありがたかったです。私が個人的に効果を実感できたので、チームメンバーや部下にも紹介し、知識をより多くの人たちに共有していけたらとも考えています。

受講者B様:社内で例年行われている研修は、よく設計されている分、年によって内容にあまり差が出にくいと思っています。その点、外部の研修はその時代のトレンドを色濃く反映してあって、とても刺激的でした。特に今回はコロナの影響もあってモヤモヤを抱えていたので、同じ悩みを持つ人たちの助けになったと思います。

受講者A様:今回は全年齢が対象でしたが、50代以降の人たちによりおすすめしたいとも思いました。一般的に30代前後は、キャリアに対する意識が高いです。一方で50代の方は「もうすこしで退職だし」と考えてしまい、モチベーションが上がりにくい現状があるかもしれないと思います。だからこそ、ベテランを元気づけることで、きっと若手にもパワーを与えてくれるはずです。結果として、会社全体の士気が上がっていけばいいなと思いますね。

――逆に会社やセミナーに対して、もっと期待することはありますか?

受講者B様:セミナーを受けたときはすごく共感して、モチベーションが高まりました。ただ、そのあとの行動をどう変えるかは、その人や会社次第だなと感じています。当社の場合は、ありがたいことにセミナー直後に年1回のキャリア開発面談があったので、スムーズに中長期的なキャリアを設計できました。このようにセミナー後の受け皿が用意されていて、個人の動機づけができる仕組みが整っていれば、セミナーの効果もより大きくなると思います。

受講者A様:私も、行動はこれからです。今回の研修で、キャリアに対する考え方が大きく変わりました。今では社内公募制度の活用をはじめ、次のアクションも視野に入ってきたところです。ただ、まだ理想の自分と今の自分にギャップがある状態なので、今後は自分の武器を整理して、じっくり行動計画を立てたいと思っています。

研修を含めた多層的な取り組みで、キャリア自律を支援したい

――今後の人材育成において、当社に期待されることはありますか?

一居様:今回は人材育成の豊富なノウハウを活かして、当社の現状と今取り入れるべき要素を融合させた内容の研修を提案いただきました。ぜひ今後も、私たちの持っていない領域の知見をたくさん授けていただきたいと思います。自社内の事情しか知らない企業も多いと思うので、他業界での研修内容や人事制度、それらの成功事例について教示いただけるとうれしいです。

――今後のキャリア開発に関する展望を、ぜひお聞かせください。

田島様:これまで10年近く、社員のキャリア自律支援に取り組んできました。しかしながら、キャリア自律の度合いには個人差があり、また、制度やしくみの活用にも課題があるのが事実です。そのなかで今回、研修で多くの社員にキャリア開発の大切さを訴えられたことは、大きな一歩だったと思います。

今後はキャリア開発の研修を含めて、多層的に取り組んでいきたいと考えています。例えば、キャリア自律の実現によりつながるよう人事制度を見直してブラッシュアップしたり、社員本人だけでなく「管理職」にもキャリア開発の視座を高めてもらったりとさまざまな計画を立てています。そのなかで研修は、社員に意識変革を促す効果的なアプローチです。だからこそ、今後もぜひマンパワーグループライトマネジメントさんには、パートナーとしてお力をお借りできればと思っています。

――今回は、貴重なご意見をありがとうございます。今後ともぜひお力添えできれば幸いです。

企業プロフィール

一居様
キャリアサポート部 担当課長 一居様
企業名オムロン エキスパートリンク株式会社
本社所在地:〒600-8234 京都府京都市下京区塩小路通堀川東入
事業内容:
1.オムロングループ向け人事関連業務
2.オムロングループ向け総務関連業務
3.オムロングループ向け経理関連業務
4.人材サービス(人材派遣、人材紹介、エンジニアリングサービス、業務請負)
従業員数:830名
ホームページ:https://www.omron.com/expert-link/

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