2022/05/09キャリアコンサルタント本音の座談会④ 面接時のポイント編
今回のカウンセリングルームからは、日頃活動中の皆さんを支援しているコンサルタント3名による座談会の内容をお送りします。どのような思いで日頃の活動支援をしているのか、どのような事例があったのかなど、語っていただきました。活動の役に立つ考え方や事例も満載です。ぜひご覧ください!
*キャリアコンサルタント"本音の"座談会① 無料のキャリア相談編 はこちら
*キャリアコンサルタント"本音の"座談会② キャリアチェンジ編 はこちら
*キャリアコンサルタント"本音の"座談会③ 活動のポイント編 はこちら
コンサルタントとファシリテーターのご紹介
コンサルタント満田
<西日本エリア担当>派遣事業部を経て、現在は中高年の再就職支援を中心に、幅広い年齢層の方々の支援に携わる。
趣味は、週末にジムや地元のソフトテニスクラブで汗を流すこと、写真を撮ること(本当は一眼レフを使いたいところですが・・最近は平日のお弁当をiPhone撮影)
■国家資格キャリアコンサルタント、2級キャリアコンサルティング技能士(国家検定)、GCDFJapanキャリアカウンセラー、第二種衛生管理者、キャリアトランプ®マスター資格
コンサルタント岡野
<東日本エリア担当>キャリアコンサルタント歴7年。中高年の再就職支援に強み、官公庁関連などの転職支援にも携わる。
週末は、地元のサッカーチームでコーチをしながら子供たちと触れ合っています。
■国家資格キャリアコンサルタント
コンサルタント上田
<西日本エリア担当>国内外の通信事業者向けソフトウェア開発、団体職員を経てキャリアコンサルタントとなる。自分自身の早期退職・再就職、管理職経験を活かして、ミドルシニアの再就職支援に日々奮闘中。
■国家資格キャリアコンサルタント、JCDA認定CDA、中学校教諭一種免許状・高等学校教諭一種免許状(数学)
放課後児童支援員認定資格、メンタルヘルス・マネジメントⅡ種(ラインケアコース)
ファシリテーター田村
キャリアコンサルタント歴 19年
中高年の再就職活動を中心に、大学のキャリアセンターからシニアまで幅広い年代の就職支援に携わる。趣味はジョギング。ランニングシューズ代わりにサンダルを履いて100キロ超のジャーニーランを楽しんでいる。
国家資格キャリアコンサルタント 日本アンガーマネジメント協会アンガーマネジメントファシリティター
キャリアコンサルタント"本音の"座談会④ 面接時のポイント編
ーこの企画の担当者田村です。私自身もコンサルタントとして支援していますが、皆さんのお話を伺っていてぜひ聞きたいことがあります!再就職において、早期決定する人の傾向ってありますか?
岡野)早期に決まる方は、とにかく行動力ですよね。まずはキャリアチェンジも含めてだけど、ある程度の数を応募して、自分の価値を認識して可能性を探る、まず自分を知ること。自分の市場価値を早期に知る、それが大前提ですね。
満田)自己理解が進んでいる方が一番かな。自分を売り込む術を知っている人はスタートの一歩が大きく違っているので。未経験でもチャレンジしたいんですって、キラキラした目で言われたら、企業側からは見てみようかなってと思われることもありますし。たとえ今回の面接が不採用だったとしても、次の機会に採用したいって思われることもありますし。 「働きたい!」という意欲と姿勢がある方はあっという間に決まりますよ。
上田)求人内容を見て自分がそこで働いている姿を想像できる人は強いと思うんですよ。自己理解につながると思うんですけど、自分を知っているからこそ、求める求人内容を見た時に自分の働き方とか、自分の強みを活かしてどんな風に仕事をできるかを応募書類に落とし込める。そして、面接の時にも自分の言葉で話しているんだと思うんですよ。だから結果的に早いんじゃないかなって思います。
ー面接の場で緊張してしまってうまく話せない方もいますよね?皆さんはどういうアドバイスされていますか?
満田)応募書類はパーフェクトなのに、それまま心を乗せずに内容だけを読み上げる方とかいらっしゃいますね。話し慣れていない人は特にそうかもしれないので、何回も言葉に出してみてもらって自分の言葉で繰り返すと変わってきたりしますね。
田村)トレーニングされてるんですね。発表じゃなくて面接官との会話にしていくってことですよね?
岡野)面接に弱い人って自分に自信がないんですよね。どうしても、文章化しちゃう、それを丸暗記する人が多いでしょ? そうするとどこかで覚えていたことが飛んだら終わりなんですよ・・・。
満田)それで失敗した人がいます!
岡野)それをやるくらいだったら、「自分の言葉で言語化したものを自分なりに表現できるように、もう少しかみ砕いて言葉にしてみましょうよ。」というアドバイスしますね。覚えると、一字一句言わなきゃ、言わなきゃっていう気持ちが先行して心が乗らないんですよね。うまく表現できなかったとしても、自分の言葉で気持ちを乗せて伝えた方が相手には絶対伝わりますよ。
田村)それで評価が二番目だった人が一番目の評価に上がるっていう可能性もありますもんね。
満田)そうなんです、そうなんです、ほんとに。
上田)自信がないという方もいるけど、緊張する方もいますよね。
岡野)緊張してしまう方にはどんなアドバイスします?
満田)「緊張してもいい。」って言います。
岡野)私もそうです!
田村)私も面接のセミナーで「適度な緊張感は、むしろ好印象です!」って言ってます(笑)。
満田)饒舌に話されるほうが怪しく思われません?
岡野)うまく話せない時の方が伝わるんですよ。それだけ本気度があるから、言葉を選んで考えて話しているからそういうふうに見えるということかな。実際はその方が伝わると思いますよ。饒舌に話すと機械みたいに思われてしまうこともあるから。適度な緊張があるほうが良いですよ。むしろ緊張しないほうがおかしいんだから。
満田)自分を信じることが自信になるっていうか。「自分を疑っちゃだめ、一生懸命やってますよ。それを信じてあげて。」って、話しますね。「緊張してもいいんですよ。」と伝えます。
田村)逆にしゃべり過ぎて、カジュアルになりすぎて失敗する人もいますよね。
満田 自己紹介で7分しゃべった方がいました(笑)
田村)あっ、ダメー!
満田)そうなんですよ。ダメーみたいな(笑)残念ながら・・・の結果は返ってきましたけど。
田村)みなさん反省会はされてるってことですね。
岡野)しますね。「受け答えで困ったことはあった?」って聞いて、次に活かすのもそうなんですが、そのやり取りを覚えているか覚えてないかでその面接の評価が分かることもあります。何にも覚えてない面接はだいたいあまり上手くいってないから。何を話してきたか覚えているっていうことは、結果は別として、面接自体は成功したってことだからって自信をもってもらうように伝えるかな。
ーコロナで変わってきていることも多いと思いますが、オンライン相談になって何か変わってきていること、あんまり変わってないなって感じてることはありますか?
満田)対面の面談が少なくなって、WEB面接も増えてますよね。コミュニケーションの部分でいうと、WEBだと顔を出さない時もあるんですよね。そこは、やはり何かしらフィルターはかかってるのかなって。こちらは顔を出して話をしないと向こうに伝わらないので。
田村)顔出していただけないと寂しいですよね(笑)
満田)まあ、次から顔を出しますって言ってくれたりもするんですけどね(笑)。コミュニケーションの部分ではできてきるのかなーって感じはします。
田村)だんだんみなさんオンラインに慣れてきてる感じですか?
岡野)ごく普通にやれている感覚はあるけど、対面メインでやりたい方もまだまだいますので、そういう方は2回に1回は対面で、という感じでやっていますね。対面を希望している人に対してリモート面談の実施となると、やっぱりちょっと本意じゃないかなって、画面を通してのコミュニケーションがとりづらくなっちゃうことも気になりますね。
田村)対面で面談したいという方も減ってきている印象もあるんですがどうですか?
岡野)減ってるかな。
田村)オンラインに慣れてきてるのもあるかもしれないですね。
岡野)初回面談は対面を希望する方はいらっしゃいますよね。
田村)そうですね。
岡野)初回面談の後、次はどちらでもっていう方には、「リモートの面接を試すためにも次はリモートでやりましょうか?」って話してその後はずーっとリモート面談でやってたりもしますね。
満田)慣れてもらっているほうがいいですよね。今後Web面接を受けますってなった時に、困らないようにしなきゃいけないし。
岡野)企業の面接も多いですもんね。直接の面接対策ではないけど、私たちとリモートで面談することでオンラインの面接対策になっているケースもありますよね。見え方や画面の明るさも確認できますし。
満田)Web面接のセミナーなんかはとても有効ですよね。自分がどう映っているのを確認するのには。
田村)セミナーも活用していただきたいですね!
全4回、ライトマネジメントのキャリアコンサルティングのイメージを少しでもお届けできていたらと思います。今回参加したコンサルタントが記載しているコラムもございますのでぜひご覧ください!
*キャリアコンサルタント"本音の"座談会① 無料のキャリア相談編 はこちら
*キャリアコンサルタント"本音の"座談会② キャリアチェンジ編 はこちら
*キャリアコンサルタント"本音の"座談会③ 活動のポイント編 はこちら
*満田の執筆記事:私には何が向いているの?自分に合う仕事は?
*岡野の執筆記事:WEB面接時のハプニング事例集!
*上田の執筆記事:「分かっているけど、行動に踏み出せない」時の対処法