2022/01/24「分かっているけど、行動に踏み出せない」時の対処法
「分かってはいるのに行動に踏み出せない」そのような経験は誰しもありますよね。私自身もそうでした。早期退職制度を活用して40代後半で退職しました。再就職活動を始めたばかりの頃、自己理解や市場理解など再就職活動における準備は熱心に行いましたが、次のステップとなる応募書類作成や求人検索、応募活動は、なぜか前向きになれませんでした。「気になる求人情報をピックアップし、吟味して応募する」 この行動をとらないと再就職はできない、失業手当が貰える期間は限られている・・・そんなことは頭では分かっているつもりなのに行動に踏み出せず、時間だけが過ぎていく、そのような経験がありました。
分かっているのに行動に踏み出せない時、自分に何が起きているのでしょうか？
私は、自分なら再就職できると根拠のない自信を持って、次の就職先を決めずに早期退職をしました。これまでは、転職を一度もしたことがなく、転職エージェントに登録したこともなければ、もちろん企業への応募もしたこともありませんでしたが、何とかなると思っていました。しかし、自己理解や市場理解などを進めていくうちに「（年齢的なことから）応募書類を出しても書類選考を通過しないのではないか？」「転職エージェントや転職サイトに個人情報を登録して、情報が流出したらイヤだな。そもそもどこまで開示すれば良いのだろうか？」など考えることが増えました。これまでに、 書類選考で「NO！」を突き付けられた経験もありませんでしたし、様々な要因で心理的な不安や恐れといったネガティブな感情によって再就職活動において重要な「行動する」という次のステップに進むことができなくなっていたのです。そのことに気づかせてくれたのが、キャリアコンサルタントから言われた次の言葉でした。「キャリアの振返りや業界調査に熱心ですね。だけど応募しないと次に進めないですよ。まずは1社出してみましょう。」分かっているのに行動に踏み出せない、もしそのような状態でしたら、以下に記載した観点からご自身の気持ちを振り返り、「自分に何が起きているのか？」を考えてみて下さい。
不安な気持ちや思い込みはないか？
「書類選考が通過するかどうか不安・・・」だったとしても、応募してみないことには何も始まりません。もちろん結果も分かりません。また、応募して内定を貰ったら、就職しなければならないということもありません。書類選考・面接選考を通過して内定を得たとしても、面接など選考段階で受けたその企業の印象などで判断し、もし違和感を持ったなら辞退をしてもよいのです。不安な気持ちを持ちながらも、まずは一歩踏み出してみましょう。
始めから完璧な応募書類を作成しようとしていませんか？
企業に提出する応募書類は、巷に溢れている応募書類の参考事例のように完璧に作成しなければいけないと思っていませんか？しかし、応募書類を見る側の視点はそれぞれであり、書き方に唯一無二の正解はありません。８割くらいの完成度でも、必要情報をきちんと記入しているのであればまずは応募してみるということも必要です。転職エージェントや企業の反応を担当コンサルタントと一緒に共有しながら、更に修正をし、本当に自信を持って提出できる書類を完成させていく、という進め方でも良いと思います。
「やれば出来る」と思えていますか？
人は誰しも経験したことがないことに不安を感じます。応募書類は書けるだろうか、面接では何を聞かれるだろう、どのように答えれば良いのだろうかなど、経験していないからこそ、不安な気持ちを持つものです。そのため、無意識のうちに、応募書類の作成や面接準備など具体的な活動を先送りしてしまうこともあると思います。そのような時は、弊社が準備しているセミナーを受講してノウハウ・知識を得たり、担当コンサルタントに不安な気持ちについて話したりすることで、何に不安を感じていたのか（不安の正体）に気がつくことができるかもしれません。不安の正体がわかってくると、「出来るかどうか不安」な気持ちが「やれば出来る！」と少しずつ気持ちが前向きなるのではないでしょうか。
まとめ
「分かっているけど、行動に踏み出せない」理由は人によって様々です。頭の中だけで点検をしても考えがまとまらず、堂々巡りをしてしまったら、思いつく理由をノートに綴ってみることもお勧めします。また、担当のキャリアコンサルタントに「分かっているけど、行動に踏み出せないんだよね・・・」とぜひ気軽にお話してみてください。自分の気持ちを言葉にすることで不安の正体に気が付くかもしれません。担当のキャリアコンサルタントが、あなたの心のなかで絡まった糸を解きほぐすお手伝いをいたします。
