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2022/04/25キャリアコンサルタント本音の座談会② キャリアチェンジ編

今回のカウンセリングルームからは、日頃活動中の皆さんを支援しているコンサルタント3名による座談会の内容をお送りします。どのような思いで日頃の活動支援をしているのか、どのような事例があったのかなど、語っていただきました。活動の役に立つ考え方や事例も満載です。ぜひご覧ください!

キャリアコンサルタント"本音の"座談会① 無料のキャリア相談編 はこちら
キャリアコンサルタント"本音の"座談会② キャリアチェンジ編 はこちら
キャリアコンサルタント"本音の"座談会③ 再就職活動のポイント編 はこちら
キャリアコンサルタント"本音の"座談会④ 面接時のポイント編 はこちら

コンサルタントとファシリテーターのご紹介

mitsuda.jpgコンサルタント満田
<西日本エリア担当>派遣事業部を経て、現在は中高年の再就職支援を中心に、幅広い年齢層の方々の支援に携わる。
趣味は、週末にジムや地元のソフトテニスクラブで汗を流すこと、写真を撮ること(本当は一眼レフを使いたいところですが・・最近は平日のお弁当をiPhone撮影)
■国家資格キャリアコンサルタント、2級キャリアコンサルティング技能士(国家検定)、GCDFJapanキャリアカウンセラー、第二種衛生管理者、キャリアトランプ®マスター資格

okano.jpgコンサルタント岡野
<東日本エリア担当>キャリアコンサルタント歴7年。中高年の再就職支援に強み、官公庁関連などの転職支援にも携わる。
週末は、地元のサッカーチームでコーチをしながら子供たちと触れ合っています。
■国家資格キャリアコンサルタント

ueda.jpgコンサルタント上田 
<西日本エリア担当>国内外の通信事業者向けソフトウェア開発、団体職員を経てキャリアコンサルタントとなる。自分自身の早期退職・再就職、管理職経験を活かして、ミドルシニアの再就職支援に日々奮闘中。
■国家資格キャリアコンサルタント、JCDA認定CDA、中学校教諭一種免許状・高等学校教諭一種免許状(数学)
放課後児童支援員認定資格、メンタルヘルス・マネジメントⅡ種(ラインケアコース)

ファシリテーター渡引渡引.jpg
<東日本エリア担当>大学・行政機関で就職支援に携わり、多様なはたらき方を考えながら幅広い年代の方々の支援に携わる。
映画や本が好きで、現在は趣味で小説を書いています。
■国家資格キャリアコンサルタント、2級キャリアコンサルティング技能士(国家検定)、産業カウンセラー
~今回のファシリテーターとしてのコメント~
同じキャリアコンサルタントの方々がどんな思いをもって相談を行っているかお話が聞けて大変興味深かったです! オブザーブで参加してくださった方から最後に「相談者の方への愛が感じられてとても温かい気持ちになれました」と感想もいただき、ほっこりした余韻の残る座談会でした。転機はネガティブな気持ちにもなりがちですが、視野を広げることができるチャンスだと思います。ライトマネジメント事業部ではチーム一丸となって様々なサポートサービスをご用意しておりますので、ぜひご一緒に新たな自分に出会える旅を楽しみましょう。

キャリアコンサルタント"本音の"座談会② キャリアチェンジ編

―再就職にあたり、これまでの経験を活かしてキャリアチェンジをされる方も増えてきていると聞きます。皆さんが担当された方で印象深いキャリアチェンジの事例があったら聞かせてください。

満田)外資系の企業で財務担当をされていた方の事例がありますね。私が前任者から担当を引き継いだ時には既に退職から10年近く経っていらっしゃった方がいました。その方はお母さまの介護もあって時間が取れず、なかなか進路を決められないでいてアルバイトをしながら、あまり積極的には活動をされていませんでした。しばらくして、お母さまがお亡くなりになって進路を決めようと動かれた時には60歳になっていました。米国公認会計士の資格をお持ちでいらっしゃったので、すぐに就職できるのではないかと思っていたのですが、ご本人は、「二度と同じ仕事はしたくない。」とおっしゃっていました。

お母さまの介護をしながら夜はコンビニでアルバイトされていたので、そこのコンビニのオーナーに評価され、夜を中心に店舗の管理を頼まれてご対応されていたんです。そうして、1年くらい過ぎた頃に、「体力的にも夜勤務は負担があるので昼の仕事をしたい。」と希望され、昼の仕事にスイッチさせてもらえるようオーナーに頼んでみたんですけど、昼は既に他の方で対応されていたこともあり、そこはお辞めになりました。

上田) 介護などで就職活動に集中するのが難しいケースもありますね・・・。

満田) 私も定期的に案件のご提示をしていました。地方ですと珍しい求人もあって、九州エリアで求人を探していたら遺跡の近くにある公園の嘱託職員の求人、施設の整備や外国人の方への対応をする、という案件が出たんです。

そういえば、この方英語を話せたなって思って、その求人をお伝えしました。「正直、お給料もそんなに高くないし、屋外の仕事なのでご希望とちょっと違うかもしれないですが・・・。」って。そうしたら、「これはおもしろい!」っておっしゃって。もともと遺跡にも興味があったようで応募されました。その後はとんとん拍子に就職が決まったんです。

上田) すごいですね!

満田) イメージするんですよね。その方がその場に居そうとか、そこで働いている姿みたいなことを勝手に自分の中で想像するんです。

岡野) 私も好きなことを仕事にした方の例があります。ゴルフがすごく好きな人がいて、相談を重ねていく中で「ゴルフ場のコース管理とかってよく案件を見かけますが仕事として考えたらどうなんですか?」と提案してみたら、「趣味でやってたから仕事にしようとは考えてなかったけど、確かにそれだったらおもしろいかもね。」って言ってそれを仕事にされた方はいました。

その方のお住まいのエリアにはゴルフ場が近くにたくさんあったので環境もあったのかもしれないですね。

AdobeStock_249983788.jpeg―その方に合いそうな求人案件はどういうものなのか?というのを見出すのもなかなか難しいことかと思います。どのようなコミュニケーションをして希望を確認されていますか?

上田)「探しているんだけど、求人がないんだよね。」って言われることがよくあるんですが、そのタイミングで「こんなのもあるんですけど」ってこんな仕事合うんじゃないかなって思って探していた求人をお見せして、「あ、そういう求人は全然見ていませんでした。」と言われることがあります。

探しているけどない、という状態は、「もうこの仕事しかない。」って視野が狭まっている状況だと思うんですよ。いろいろ聞いていくと、自分が想像できる仕事か自分の仕事に関係する仕事しか見ていないんですよね。視野を広げてもらえたらいいなっていう意味で、それまでの面談の中で、なんとなくこの人だったらこういう仕事も合いそうかなという視点で求人を探しているところはあります。

岡野)何をどう探したらいいのかまだ見えない状態で活動されている方もたくさんいると思うんですね。今はリモートで面談をすることが多いので画面共有をしながら求人情報の検索を一緒にしています。

「漠然とでもいいので興味のわくものって何ですか?」って聞いて、「こんなキーワード入れたらこう出るけど、キーワードを変えたらこういうものも出てきますね。」って検索を実践してお見せするんです。そうやって今思っていらっしゃることを整理していくこともありますね。何気ない会話の中から「ああ、今自分はこういう風に思っているんだなあ。」という感じでご本人も見えてくるんですよね。それが次につながっていくし、その「思い」をこちらも把握していれば、活動されている方のニーズに近づいていけると思うのでギャップは生まれないと思うんですね。関係がうまく構築できないと、やっぱりギャップが生まれちゃうし。

上田)そうですね。それはありますね。

岡野)ギャップを感じる時ってありますよね?

満田)あります。矛盾を感じる時もありますしね。私は時間軸を共有するかな。活動されている方が「いつまでにこうしたい。」って言われた時には、それを自分の頭の中に入れておきます。時間が経つとご自身でおっしゃった「いつまでに」っていうのを忘れてしまうこともあるので、「いついつまでにこうしたいっておっしゃっていましたけどどうしましょうかね~。」って話をすると、「ああ、そうだそうだ!」ってなることもあります。私たちはタイムキーパーみたいな役割もしているのかなって思っています。

上田)自分でいつまでにこうする、というのを決めている方って少ないですよね?

満田)漠然とでいいんですよ。 「どうしてできなかったんですか?」じゃなくて、ここまでにこうするっておっしゃってましたけどちょっと延びちゃいますね、どうしましょうか?」って共有していくと、ご自身でおっしゃったことを再認識できるんですよね。

岡野)仕事を辞めてしまうと、何かの期限が決まっていることがほとんどないと思うので、応募書類作成など「次回の面談日までに自分なりに見直してくださいね。」っていう、ひとつ小さな目標を共有することによって、「その日までにこれをやらなきゃ。」っていう、ある意味義務感じゃないけど・・・。

上田)動機づけですよね。

ueda4.jpg岡野)そう、動機づけができるので、小刻みに日にちとか時間軸を共有していくのはすごく大切ですよね。

満田)うーん! 私は自分が基本時間にルーズなので(笑)

上田・岡野)(笑)

岡野)ほんとにそれは大切ですよ。時間を設定することが何かのきかっけになればそれはそれでいいと思いますし。

上田)いろんなところで、ギャップをもたないっていうのは大事なんですよね。

満田)テレパシーは通じないって思っているので。

上田・岡野)(笑)

満田)「私はこう思ってるんだけど、こう思ってよ。」っていうのは絶対に伝わらないので。言葉で伝えて、言葉で返ってきたものを信用していって信頼関係を築いていくことが大切ですね。難しいところですが・・・。

上田)難しいですね。

岡野)その人が、今、何に対して不安をもっているのか、どういう壁にぶつかっているのか、っていうのを一緒に分かるっていうところなのかな。こちらもそれを理解しているよっていうのを相手に伝えられればギャップは生まれないし。悩みがある程度解消されたら応募するステージに入って面接対策などの支援になりますけど、そこに至るまでの支援の方が我々の役割は大きいと思うんですよね。

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