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2022/04/04行動を起こすことで得られる出会い ~50代後半の方の事例~

行動を起こすことで得られる出会い ~50代後半の方の事例~

人生は自分の思った通りには進んでいきません。だからこそチャンスがあるのだと私は思っています。

教育学者であり心理学者でもあったジョン・クランボルツ先生のキャリア理論、「プランド・ハップンスタンス論 (計画された偶発性)」では、こだわりを捨てて(柔軟性)、思った通りに進まない場合にも、失敗したとあきらめることなくポジティブなスタンスで(楽観性)、努力し続けること(持続性)が重要だと言っています。

また、絶えず新しく学ぶチャンスを模索しながら(好奇心)、結果が不確実であっても行動を起こすこと(冒険心)の大切さを教えてくれています。

私はこの考え方に出会えたことで、自分の価値観を大切に前に進む方法、人生の波乗りの仕方を教えてもらえたような喜びがあります。

それはいったい具体的にはどんなことでしょうか。私がご支援した方の事例をご紹介します。

ある行動で大きく動いた出来事 

実際にどのようなことがきっかけになって、自分が思い描いている仕事に出会うことになるのかわからない、ということは多々あります。

私が支援させていただいているAさん50代後半(大手企業の営業職のご経験あり)は、今までのキャリアを活かすことができる仕事を探して、多くの求人案件に応募をしましたが、なかなか書類選考を通過することができませんでした。

この流れを変えるため、今までのキャリアにこだわることからいったん離れ、自分のやってみたいことを改めて考えました。そこで、興味のあったキャリアコンサルタント資格の勉強に加え、人材育成プログラムの講座を受講することにしました。

ちょうどその講座が終わる頃、Aさんが契約している生命保険の担当者に、自分が退職して仕事を探していることと、人材育成に興味があり勉強をしていることを話しました。

その生命保険の担当者が、とあるOEM会社に勤めているお客様にAさんのことを話したところ、「これまでの経験と学んだ人材育成の知識を活かして、ぜひうちの社員に教育指導をしてもらいたい」とご紹介いただき、面接の機会を得ることになりました。そして、意気投合し入社が決まりました。結果的に今までのキャリアを活かすことができ、やってみたい仕事にたどり着いたのです。

タイミングが良かっただけでは?と一瞬思われるかもしれませんが、それは違います。

この方は、実際に興味のあることを探し、学ぶという行動をとって、周りの人に自分の話をすることでチャンスを掴んだのです。

行動するとチャンスが!

行動するとチャンスが舞い降ります。一歩踏み出してみましょう!

今回ご紹介した事例は、すべてご自身の行動が引き起こした事実です。

これこそまさに、プランド・ハップンスタンス(計画された偶発性)です。自分の思いに従って、ひとつひとつこなしていけば、必ず、自分のアンテナに引っかかるチャンスは舞い降りてきます。まずは行動してみませんか?

時代とともに必要とされる仕事も変わり、会社のあり方も変化を求められます。思いもよらぬ事業縮小や組織変更は起こりえますが、一方では、別の場所で新しい出会いを探していることがあります。社会も企業も変化しますし、人も変化していきます。人生は予期せぬことの連発です。転機はピンチであるようで、チャンスなのですね。

まずは一歩を踏み出すこと

人にはそれぞれに一歩踏み出せない理由があると思います。条件面なのか、好きなことが見つからないのか、不安な気持ちからなのか、情報不足からなのか様々な理由があると思います。

私たちキャリアコンサルタントはおひとりおひとりに寄り添いながら、自分らしい価値観を見つけ出すお手伝いをさせていただきます。ぜひ、一緒に一歩踏み出せるきっかけを見つけていきましょう。

*関連記事:「分かっているけど、行動に踏み出せない」時の対処法

キャリアコンサルタント 渡引

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