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2021/01/26コロナ禍での再就職活動

「ステイホーム期間中に、自分と向き合う時間が増え・・・」

多くの方が、経験した知識やスキルを活かせる企業に再就職することを目標とし、活動を開始されます。
しかし2020年はコロナ禍で「新しい生活様式」が提唱され、Withコロナとなった現在、自分と向き合う時間が増え、方向性の考え方が変わったという方もいらっしゃいます。

「人生100年時代。生活拠点を変えて、時間の使い方、出費の仕方を見直したい」

東京で働き、生活することにピリオドを打ち、東京を脱出し地方に生活拠点を移すことを最優先としたいというご相談を受けました。これまでの業務経験にはこだわらず、専門的な知識やスキルは全く活かせなくてもよいと、地方移住を本気でお考えでした。ご相談者のご家族は、通勤時間があまりかからない、便利な場所にある狭小マンションにお住まいでしたが、ずいぶん前から都会暮らしに疑問を持っておられました。ご家族はフリーランスで、どこでも出来るインターネットでのお仕事をされていたので、移住は実現できると思われていたようです。

「東京を離れたいと思った理由」

都会での生活は賃金の高さ、モノの豊富さ、情報の多さ等利点はあります。しかしご相談者にとっては手放したくないことはなく、少しでも早い時期に、自然豊かな場所で、ご縁ある方と助け合える暮らし、また、生活のダウンサイジングをしたいと思われていました。
定年退職を待つより、早期退職制度に応募をした今が、東京脱出の時とピンと感じられたようです。

「大きな目標も今無理なくできることから」

縁もゆかりもない場所に移住するには、移住について知ることが重要です。公的相談窓口や、移住者の事例、移住体験者とのオンライン交流会をご案内し、移住を知ることが最初のステップですとアドバイスをさせていただきました。
次のステップとしては、移住候補地に行き、連泊し、現地での生活を体験することをお勧めしました。移住候補地を絞るにあたり、土地柄、気候、アクセス、人口規模、移住者のコミュニティの有無、移住支援プログラムの有無等を調べ、候補となる地域を複数選ばれました。決めてからの行動はとても早く、現地に出向いてIUターン者や地元の方と交流し、移住後の現実を体験者から学ばれました。移住のよい点と厳しい点を理解された上で、移住するお気持ちを固められました。

まとめ

人生100年時代と言われています。ライフステージにより大切にしたいことはおそらく変わっていくことでしょう。無職者から有職者になることを目標にするだけでなく、働き方、心身の健康、キャッシュフロー、コミュニティ等複数の視点から、中長期的な時間とお金の使い方を想像してみましょう。今すぐ実現できないとしても、選択肢を複数持つことにより、方向性の見え方が変わってくるかもしれませんよ。

キャリアコンサルタント 湯本

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