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2020/12/23再就職で成功する人の特徴とは?活用すべき人材サービスも紹介!

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再就職を検討している方のなかには、「なかなか内定がもらえず長引いたらどうしよう」「希望の仕事に就けなかったらどうしよう」と悩んでいる方も多いかもしれません。ですが、心がけや工夫ひとつで、再就職活動の突破口が見えることもあります。そこで今回は、「再就職で成功する人の"5つ"の特徴」について分かりやすく紹介します。また、再就職活動において活用すべき人材サービスも紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

※「【年代別】再就職の成功ノウハウ」について詳しく知りたい方は、ぜひ≪再就職を成功させるためのポイントとは?20代~50代まで年代別に紹介!≫もご一読ください。

再就職で成功する人の特徴とは?

再就職で成功する人は、どのような特徴があるのでしょうか。
大きく"5つ"の観点から紹介します。

(1)自分の強みと適性を理解している

再就職は何よりもまず、「自己分析」から始まります。というのも、自分の強みと適性を正しく理解できていなければ、応募企業に対して履歴書や面接で何をアピールすべきか迷ってしまうからです。だからこそ、まずは自分の経歴・スキル・資格を紙に書き出し、一度じっくり時間をかけて経験の棚卸しをしてみてください。

その際、意識すべきなのは「客観的な視点と広い視野」です。社内にいたときは、あくまで同じ部署の社員が比較対象でしたが、再就職では応募者すべてが自分の"競合"となります。だからこそ、「転職市場で自分にどのような強みがあるのか」「ほかの応募者にはない自分だけの強みは何なのか」を客観的に見極めるように心がけましょう。

スキルを洗い出す際は、「テクニカルスキル」と「ポータブルスキル」に分けることも大切です。「テクニカルスキル」とは特定の職種で活かせる専門的な知識・スキルで、「ポータブルスキル」とはどの業界・職種でも活かせる汎用的な能力のことを言います。例えば、テクニカルスキルの場合は、「仕様書を自分で理解し、PHPでプログラミングができる」「伝票処理から月次決算まで、ひととおり経理業務がこなせる」と、できる業務の範囲が分かるように整理します。ポータブルスキルの場合は、「打ち合わせの際に、自分の意見を伝えられる『発信力』」「企業理念やビジョンに立ち返って業務を遂行できる『規律性』」など、シチュエーションも合わせて考えます。

こうして自分の強みを言語化して持ち運び可能にしておくと、履歴書や面接で言葉が出てきやすくなるでしょう。

(2)優先順位が整理できている

再就職において、何を最も優先するかも決めておく必要があります。というのも、「年収は維持したい」「休日も増やしたい」「人間関係も良好な方が良い」などと軸がぶれていると、いつまでも企業選びに迷ってしまうからです。それに、再就職で希望のすべてをかなえられるケースはほんのひと握りでしょう。だからこそキャリア選択において「譲れない部分」を明確に決めておくと、逆に妥協すべき点も分かり、進むべき道も決まりやすくなります。

優先順位を決める際、役に立つフレームワークに「Will・Can・Must」があります。「Will」は自分のしたいこと、「Can」はできること、「Must」は他人・社会から期待されることです。3つの円が重なる部分が、最もその人にとって適性が高い分野ともいわれています。自分の夢や好きなことに挑戦したいのか、自分の強みを伸ばすのか、家族や社会から求められる役割を果たしたいのか。意識してみると、企業選びの軸も見つけやすいでしょう。

(3)企業目線で考えられる

再就職にありがちな失敗が、企業の求めていない強みばかりをアピールしてしまうことです。せっかく適性が高くても、アピールの仕方次第でチャンスを逃してしまうことも少なくありません。だからこそ、まずは採用する側である"企業"の目線で、「今どのような人材を採用したいか・採用すべきなのか」を考えるようにしましょう。

例えば、募集背景が「新商材のリリースに伴う営業職の増員」だとします。すると、「新規開拓に注力するフェーズだから、テレアポイントに強い人材が求められている」「事業の立ち上げ期だから、業務を淡々とこなす人より、主体性を持った人の方が必要」といった理想の人材像が見えてきます。そこから逆算すれば、履歴書や面接で訴求すべき強みやスキルも見えてくるでしょう。まずは求人の「募集背景」から、企業が今どのような状況にあるのか理解することを心がけてみてください。企業の「需要」を知ることが、選ばれるためには大切なのです。

(4)「退職の理由」を明確に答えられる

再就職では、ほぼ間違いなく「前職の退職理由」を聞かれることになります。面接官の意図としては、「この人はまた同じような理由で辞めてしまわないだろうか」という不安を拭いたいからです。その際、内容が会社の悪口や愚痴になっていると、面接官の不安をより強くしかねません。そのため、退職理由を聞かれたら「ポジティブに転換して伝える」「前職での学びを今回の仕事にどう活かせるのか伝える」ことを心がけるとよいでしょう。

例えば、「前職では、ルート営業で担当顧客もほぼ固定でした。商材に関する知識や関係構築のスキルは深めることができましたが、成長の実感がやや少なくなっていたのも事実です。そこで、より多くの顧客を課題解決に導けるような営業にステップアップしたいと考え、御社を志望しました」といった流れです。退職理由と今回の志望理由、今後のキャリアに一貫性があると、より納得度の高いアピールになるのでぜひ意識してみてください。

(5)人材サービスを正しく活用している

自分の希望する仕事を見つけるためには、より多くの求人・応募企業と接点を持つことが大切です。だからこそ、利用可能な人材サービスはできるだけ積極的に活用するようにしましょう。自分で求人を探したい場合は「転職サイト」、面接や履歴書対策もサポートしてもらいたい場合は「人材紹介(エージェント)」、早期退職や定年退職のあとに再就職を目指す場合は「再就職支援」など、目的によってもさまざまな人材サービスを活用できます。

また、人材サービスのなかには、各年代に特化したものもあります。例えば、ミドル層向けの転職サイトや人材紹介、各自治体に設置された「シルバー人材センター」などが代表的です。各人材サービスが対象としている求職者の「年代」も調べるようにすると、より自分に近い求人を紹介してもらえて、成功率も高められるでしょう。

再就職で活用すべき人材サービスとは?

人材サービスを活用することで、より客観的な強みの理解・幅広い求人への応募につながります。
そこで今回は、再就職で役立つ3つの人材サービスについて、特徴やメリットを紹介します。

(1)転職サイト

転職サイトとは、「人材を採用したい企業」が、求職者向けに求人を掲載しているサイトです。求職者としては、サイトのなかから自分の希望に合う求人を見つけて応募し、各企業とやりとりしながら内定を目指します。転職サイトにはさまざまな種類があるのも特徴で、ITや不動産など「業界」に特化したものや、特定の「年代」を対象にしたものなどがあります。そのため、希望職種・業界を見極めて、最適なサイトを活用することが大切です。

<メリット>
◆自分のペースで活動を進められる
転職サイトを使って再就職する場合は、基本的に応募から内定獲得までひとりで進めるのが特徴です。履歴書を作成するのも、求人を選ぶのも、企業とのやりとりもすべてサイトを通じて求職者自身が進めます。そのため、自分の判断基準に沿って、自分のペースで再就職活動できるのがメリットと言えるでしょう。「自分の進みたい職種・業界が明確に決まっている」「自分の強みやアピールポイントを理解できている」という人には、最適です。

(2)人材紹介・エージェント

人材紹介(エージェント)とは、「人材を採用したい企業」と「仕事を探している求職者」をマッチングするサービスです。専任のキャリアコンサルタントが企業と求職者の仲立ちをし、入社決定を支援します。転職サイトと同じように、「ハイクラス向け」「ミドル層向け」「IT業界向け」「バックオフィスの求人専門」など、業界や年齢に特化したサービスがあるのも特徴です。自分の状況に合わせて、適したものを活用するようにしましょう。

<メリット>
◆キャリアコンサルタントに伴走してもらえる
最大のメリットは、キャリアコンサルタントに内定獲得まで各種のサポートをしてもらえる点です。例えば、希望に合う求人を紹介してもらえるほか、履歴書の添削・面接対策といった支援も受けられます。また、募集企業とのやりとりはキャリアコンサルタントが進めるため、面接につながりやすいのも特徴です。こうした客観的なアドバイスや手厚いサポートを受けられるため、非常に安心で、かつ選考も有利に進められるでしょう。

(3)再就職支援

再就職支援とは、「早期退職・定年退職などを迎える人」の再就職を、再就職支援会社が支援するサービスです。キャリアコンサルタントによる求人紹介、面接対策や履歴書添削、退職後の精神的なケアといった手厚い支援を受けられます。再就職支援サービスを利用するためには、出身企業が再就職支援会社と契約を結んでいる必要があるため、退職前に確認しておくようにしましょう。

<メリット>
◆精神的なケアを受けられる
専任キャリアコンサルタントによる手厚い就職サポートが受けられるのは、人材紹介と同じです。ただ、再就職支援の場合は「組織再編などの理由による退職者」というように対象が決まっており、さらには精神的なケアも行ってくれるという特徴があります。というのも、急な退職を余儀なくされた場合、どうしても退職者は再就職への自信をなくしてしまいがちです。そこで再就職支援では、キャリアコンサルタントが丁寧に寄り添い、メンタルケアやキャリア設計、自己分析のサポートをします。いつでも相談できる相手がいるからこそ、前向きな気持ちで再就職活動を進めることができるでしょう。

◆年齢に見合った支援が受けられる
早期退職の対象になる人の多くは、50代をはじめミドル層が中心です。こうした人たちは、年齢がネックで再就職が難航するケースも少なくありません。だからこそ再就職支援では、幅広い年代のなかでも特にミドル層の就職に強いサービスが多いのも特徴です。自分ひとりではなかなか見つけられないような求人も、豊富なネットワークを通じて紹介・開拓してもらえます。年齢を理由に再就職を諦めなくて良い点も、非常に心強いでしょう。

まとめ

再就職を成功させるためには、自分の「強み」と「譲れないこと」を正しく理解することが第一歩です。その点、キャリアコンサルタントから客観的なアドバイスをもらうことも安心感につながるでしょう。再就職の意向が固まった際には、自分に合う再就職のための人材サービスを、ぜひ一度ピックアップしてみることをおすすめします。

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