2020/12/10セカンドキャリアについて(今後の方向性を考える)
就職活動を始める際、「今までの仕事にこだわらず、新しいことをやってみたい。」「全く違うことに挑戦してみたい。」という方がいらっしゃいます。その一方で「どのようにしてやりたいことを見つけていけばいいのか。」「選択肢が多すぎて逆に迷ってしまい決められない。」「何が向いているのかわからない。」など、ご相談を頂くことがあります。今後の方向性を考えるときのヒントをご紹介いたします。
キャリアチェンジを検討される方の背景とは
これまでの業界や職種の経験を活かし就職したいという方は、比較的仕事が探しやすいかと思います。業界に強いエージェントを利用した活動や、人脈を活かした活動が効果的です。
一方で、時代の流れやコロナの影響を受けて、出身業界の採用規模が縮小傾向にある場合は、同じ業界内の就職が難しく、キャリアチェンジを考えなければならないというケースもあります。
これまでは家計のために経済的なことを優先していましたが、家族やご自身の将来のことを見直した結果、今までの年収より減っても生活に支障がないことが判明し、新しいことに挑戦したいと思われる方もいらっしゃいます。
今なお60歳定年の企業が多く、定年を意識せずに働きたい、もしくは定年後フルタイムでなくても働き続けられる仕事に就きたいとお考えになる方もおられます。
キャリアチェンジを具現化するには
以前テレビを見ている時に「今でしょ」のキャッチフレーズでおなじみの林修先生が話されていたことがとても印象的だったのでご紹介いたします。
林先生は大学卒業後金融業界に就職されましたが、ご自身でやりたいこと(好き)があり、退職していくつかの事業を立ち上げたそうですがことごとく失敗してしまったそうです。失敗の原因はやりたいことではあったものの、あまり得意ではないことだったからだと判断されました。
何が得意であるかを考えたところ、「難しいことを簡単に説明することができる」ということに着目し、そこから始めたのが塾の講師でした。塾の講師はやりたいことではなかったけれど、得意なことを繰り返していると、周りからほめられるようになり、自分でも不思議と楽しくなり、だんだん塾の講師という仕事が好きになっていったという話でした。
生徒や他の先生など周りから承認してもらえたら、やる気が出て、もっと頑張れるといういいスパイラルになったわけです。林先生の体験談は、キャリアの可能性を広げる事例として、とてもよいお話だと思いました。
シニアのキャリアチェンジについて
シニアの方のキャリアチェンジの場合も、これまでのキャリアを深く見つめなおしてみることから始めてみて下さい。得意なことや強みとなる能力やセールスポイントはなんでしょう。
シニアの方にはさらに、業務の中で、時間も忘れて粉骨砕身したことも思い出して下さい。集中していたその理由はなんでしょうか。どうして没頭出来たのでしょう。苦なく取り組めたのはなぜだったのでしょう。当時の思いや気持ちを振り返って頂くことをお勧めします。ただし一人で考えていると行き詰ったり、なぜだかよくわからなかったりすることがあるかもしれません。人に話すと自分の考えや思いが少しずつ整理されることが多々あります。
話を伺いながら今後のキャリアの方向性を見える化していくのが私たちキャリアコンサルタントの役割です。私たち案内人と一緒に方向性の探索の旅を体験してみるのはいかがでしょうか。お気軽にご相談ください。