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2022/05/02キャリアコンサルタント本音の座談会③ 再就職活動のポイント編

今回のカウンセリングルームからは、日頃活動中の皆さんを支援しているコンサルタント3名による座談会の内容をお送りします。どのような思いで日頃の活動支援をしているのか、どのような事例があったのかなど、語っていただきました。活動の役に立つ考え方や事例も満載です。ぜひご覧ください!

キャリアコンサルタント"本音の"座談会① 無料のキャリア相談編 はこちら
キャリアコンサルタント"本音の"座談会② キャリアチェンジ編 はこちら
キャリアコンサルタント"本音の"座談会③ 再就職活動のポイント編 はこちら
キャリアコンサルタント"本音の"座談会④ 面接時のポイント編 はこちら

コンサルタントのご紹介

mitsuda.jpgコンサルタント満田
<西日本エリア担当>派遣事業部を経て、現在は中高年の再就職支援を中心に、幅広い年齢層の方々の支援に携わる。
趣味は、週末にジムや地元のソフトテニスクラブで汗を流すこと、写真を撮ること(本当は一眼レフを使いたいところですが・・最近は平日のお弁当をiPhone撮影)
■国家資格キャリアコンサルタント、2級キャリアコンサルティング技能士(国家検定)、GCDFJapanキャリアカウンセラー、第二種衛生管理者、キャリアトランプ®マスター資格

okano.jpgコンサルタント岡野
<東日本エリア担当>キャリアコンサルタント歴7年。中高年の再就職支援に強み、官公庁関連などの転職支援にも携わる。
週末は、地元のサッカーチームでコーチをしながら子供たちと触れ合っています。
■国家資格キャリアコンサルタント

ueda.jpgコンサルタント上田 
<西日本エリア担当>国内外の通信事業者向けソフトウェア開発、団体職員を経てキャリアコンサルタントとなる。自分自身の早期退職・再就職、管理職経験を活かして、ミドルシニアの再就職支援に日々奮闘中。
■国家資格キャリアコンサルタント、JCDA認定CDA、中学校教諭一種免許状・高等学校教諭一種免許状(数学)
放課後児童支援員認定資格、メンタルヘルス・マネジメントⅡ種(ラインケアコース)

キャリアコンサルタント"本音の"座談会③ 再就職活動のポイント編

―活動がうまく進まない方や行き詰っている方等にはどのようなアドバイスをされていますか?

岡野)自分は何ができるのかとか、やりたいのかとかが分からなくなっている方には、今後どうしたいのかっていうのを明確に話ができるかどうかが重要です、と伝えています。特に面接でそれを話せるかどうかが大切です、と。過去よりも未来の話、「今後自分はこうしていきたい。」とか「こういうことで貢献したい。」っていうものをどれだけ言語化して伝えられるかが重要なんですよね。それを伝えられれば、本気度が見えてくるし。

満田)素晴らしい!ご自身の強みを認識されたら、その方がすごく輝いてくるんですよね。「あなたが当たり前だと思っていることが強みです。」とか、じっくりお話をしてきた中で分かってきたその方の強さをお伝えします。ご自身でその強みを認識し始めると、変化し始めるんですよね。

岡野)やっぱり自信がみなぎってくると、面接に行った時にも雰囲気のようなものが相手に伝わって、勝率が上がるんだと思います。

満田)できたら職務経歴書の中のセールスポイントに、その方が仕事に取り組む上で大事にされていることを書いてもらいたいですね。面接では、「書類以上の人が来た!」と思っていただけるように、ご自身の伝えたいことをご自身に落とし込んでいただく作業はすごく大事だなと思っています。落とし込んでいないと、面接の際には伝わらないんですよね。

上田)自分自身を理解していないと話せないですもんね。

岡野)自分に落ちてないと説得力ないですからね。強みの話をしていくと、業務上の強みに意識が向く人が多いじゃないですか。

上田)多い、多い。

岡野)それはそれで一つの強みなんですけど、仕事に対しての姿勢だとか考え方も一つの強みだし。「人間性の強みみたいなのも考えてください。」っていうのは良く言いますね。

上田)「資格をもってないから強み書けないんです。」っていう人ほんとに多いですよね。

岡野)「業務を行っていく上でその根柢にあるものを言語化して強みとして表現したらどうですか?」っていうのは良く言いますよね。そうすると、「そういう観点で自分の強みを考えていいんだ!」ってハッとされる方もいらっしゃいますね。「それは汎用性のあるスキルになりますよ。」とお伝えします。

満田)ご自身で気づいていないスキルに気づいていただくことが大切ですね。当たり前と思っていらっしゃるから余計に気づかない。

岡野)「強みなんて自分にはありません。」っていう方いません? 

満田)ほぼ100パーセント言われますね(笑)

岡野)「強みのない人間なんて誰もいないですからね。何かしら絶対あるのでそれを一緒に探しましょう。」とその方の本当の強みを見つけ出していきます。

―活動者の方がハッとされたような、意識が変わったと感じた瞬間に立ち会われた経験はありますか?

AdobeStock_459932988.jpeg満田)営業の仕事をされていた方で、60歳で定年されてから地元の九州に帰られた方がいらっしゃって。たまたま出身大学の剣道部にOBとして顔を出されて、就活をしている学生さんと話した時に、ご自身の経験談をアドバイス的に伝えられたそうです。それから、学生から「ありがとうございます。」って内定の報告をもらったと伝えてきてくれたことが嬉しかったみたいで、 面談の時に、 「学生の進路決定を喜べる仕事をしたい! 満田さんみたいな仕事はどうすればなれるのか?キャリアコンサルタントになるにはどうすればいいのか?」って聞かれたんです。

もともとその学長の方とはお知り合いだったようで直接お話しをされてキャリアコンサルタント資格を取る前に大学内でキャリア支援のポジションを確保されて、そのまま就業されました。学生さんからお礼を言われたときに大きな気づきがあったんですよね。そこからの行動力はすごかったです。

上田)私の中で一番印象に残っているのは、最初は自己肯定感が低かったんですけど、励ましながらお話を伺ったことで元気になられて、アッという間に進路が決定された方ですね。元気になってもらいたくて「これまで一生懸命にやってこられたんですよね。」って一緒にこれまでの仕事の内容を振り返りながら、一週間ごとに面談していました。この方の進路決定まで時間がかかるかなと思っていたら、4回目の面談で、「応募したらもう決定しちゃいました!」とおっしゃられて驚きました。たった1カ月くらいですぐにキャリアチェンジをして進路決定されていました。本当は前向きな方なんだとその時初めて気づきました。仕事でうまくいかないことが続いてしまうと、その人の悪い面が出てしまうケースもあると思うんですけど、この姿がこの方の本来の姿だったのかなって思いました。

岡野)どうしても入りたい企業があって、1年以上かけて書類の作成をして応募されたのですが受からなくて、そこで気持ちが切れてしまってその後応募もなかなかしない状態になってしまった方もいました。家庭環境とかいろいろありまして、なかなか就職活動が進まなかったんですけど、「働くことをあきらめないでくださいね。」って言い続けましたね。その方が興味を持ちそうな案件をリストアップして、その中からご自身で応募してみてくださいねってお渡ししていました。そのうちご自身でもハローワークで探した求人を見せてくださるようになって、やる気をもっていただけました。決定するまでに数年かかりましたけど、就職されましたね。ちなみに就職した後、仕事がんばってるよ、という意味で愚痴のメールがいっぱい来ました(笑)

満田)すごい信頼されているじゃないですか!

―活動者の方のお気持ちが途切れることがありますよね。その際に工夫されていることありますか?

mitsuda4.jpg満田)落ちた時、特に書類で落ちてしまった場合には、「年齢バランス的なこともあるので落ち込み無用でいきましょう。」って、話をすることが多いですね。「残念って思うより、次に意識を向けていきましょう。」って励ましていますね。

それよりも面接で落ちてしまった時の作戦会議のほうが重要ですよね。対策が重要なのかな。「内定を得て自分で選べるようにするために頑張りましょう。」ってことの方が大事だと思っています。

岡野)面接がダメだったって時に振り返りの時間は取りますね。「自分が思っていること言えましたか?」「自分が伝えたいことは整理できていましたか?」とか面接時の対応の確認はしますね。相手が何を求めているのかを研究する、事前準備をすることも大事だけど、根底としてその企業で働きたいという気持ちを表現できたか再確認してもらうことが多いかも。なかなか縁がなくて決定しない場合は、「他の縁がある会社に行きましょう、方向を切り替えていきましょう!」と話していますね。就職活動は縁とタイミングですから。「縁は待っていても来ないし、とにかく行動しないと!」ということを切実に伝えるかな。

満田)おっしゃる通り! 分かります。

岡野)でも本当に、そこに尽きると思うんですよ。アクション起こさない人には縁も来ないですよ。決定する方は行動していますから!

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