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2025/11/06キャリアカウンセリングで見つける、本当にやりたいこと

「キャリアカウンセリング」と聞いて、皆さんはどんな場面を思い浮かべますか?
多くの方は、転職を考えている人が、自分に合った職場や職種を見つけるために相談する、そんなイメージを持たれるかもしれません。
もちろん、そのようなご相談も多くあります。ですが、私たちキャリアコンサルタントの支援はそれだけにとどまりません。
弊社では、自己理解や市場理解の深掘り、履歴書や職務経歴書などの応募書類作成の支援、また面接のトレーニング、さらには内定後の入社に向けた準備まで、皆様の状況やご希望に合わせて幅広くサポートしています。
今回は、日々のキャリアカウンセリングの中で実際にあった相談事例をもとに、キャリアコンサルタントの支援がどのように展開されるのかをご紹介します。

相談事例(1)「何をしたいのか分からない」から見つけるやりたいこと

キャリアカウンセリングの中で今後の方向性を確認したりや次の仕事のご希望をお聞きしたりすると、「自分にできることなら何でも良いです」 とおっしゃる方が少なくありません。しかし、具体的な職種をいくつか挙げて「〇〇のようなお仕事はどうですか?」 とお伺いすると、「それはちょっと...」 とご回答頂くことがあります。「何でも良い」 と言いながらも、実は何でも良いわけではないようです。
そこで、「やりたくない仕事はありますか?」 と質問を変えてみると、「〇〇や〇〇はできれば避けたいですね」 「〇〇の仕事はちょっと辛かったです」 と、より明確な答えが返ってくることがあります。
このように、「やりたいこと」 よりも 「やりたくないこと」 の方が、ぱっと思いついたり、言語化しやすかったりする場合があるのです。
キャリアカウンセリングの場では、さらに 「なぜそれをやりたくないのか?」 と理由を深掘りしていきます。これまでの経験やご自身の価値観、また働く上でのこだわりなどが見えてきて、一層「やりたくない理由」 が明確になり、逆に「自分のやりたいこと」 の輪郭が浮かび上がってくるのです。
一見消去法でやりたいことを無理に見出しているようにも見えるかもしれませんが、ご自身の考えを言語化して考えてみることで、やりたいこととして違う角度から考えてみるきっかけになっていると思います。

相談事例(2)「今までの仕事に疑問を感じている」から見つける自分の価値観

「今までの仕事はもうやりたくない」 「何か違う気がする」、そんな声もよく聞かれます。
このような方には、まず「なぜそう感じるのか?」 を突き止めるために、一層丁寧にお話を伺います。
例えば、「成果よりも人との関係性を大切にしたい」 「もっと社会に貢献できる仕事がしたい」 など、これまでのご経験の中で漠然と持っていた違和感の背景にはその人ならではの価値観が隠れていることがあります。
キャリアカウンセリングでは、いろいろとお話頂き対話を繰り返すことで、こうした価値観を言語化し、整理することで、次のキャリアの方向性を見つける手助けをします。
「やりたくないこと」や「違和感」を出発点に、自分らしい働き方を再発見する、それがキャリアカウンセリングを通して次のキャリア支援をさせていただく本質のひとつです。

キャリアの迷いは、可能性の入り口

再就職支援におけるキャリアコンサルタントは、単なる転職支援者ではありません。
今後の進路に対して迷いや不安を抱える方の「言葉にならない思い」を丁寧に拾い上げ、整理し、未来への一歩を踏み出すための伴走者です。「何をしたいか分からない」「今の仕事に違和感がある」、そんな気持ちは、決してネガティブなものではなく、キャリアを見直す大切なサインです。
その違和感や迷いを放置せず、キャリアコンサルタントと一緒に言語化していくことで、自分らしい働き方や新たな可能性が見えてくることがあります。
もし今、これからの仕事について、今後のキャリアに関してなど少しでもモヤモヤを感じているなら、ぜひ一度キャリアコンサルタントにご相談ください。「分からない」 から始まる対話が、未来の選択肢を広げる第一歩になるかもしれません。

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