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2022/02/21転職活動に正解はあるの?(面接編)

転職活動に正解はあるの? 

後編:採用担当者が納得する「面接での回答」

前編の転職活動に正解はあるの? ―前編:採用担当者の心に届く「応募書類の作成方法」に続き、面接での正解はあるのか?を考えてみましょう。

「面接でこんな回答をしたのですが、それで正しかったのでしょうか?」 書類選考から面接に進んだ方々から、よくこんな質問を受けます。面接で「これが正解です」という回答はあるのでしょうか?

ご相談されている方の事例から考えていきましょう。

面接での事例

「どうして在職している間に転職活動をしなかったのですか?」 事業閉鎖のため退職された方がこのような質問を受けて、

「事業整理が終わらなかったので、まず最後の仕事を優先しました。」と答えたところ、人事の方の反応が良くなかったという事例がありました。

どう答えれば正解だったのか、という相談を受けましたので、回答の背景を確認しました。

とても優しく、周りに気を配る方でしたので、他の方も大変な時期でもあり、自分だけ転職活動をすることができなかったのでは?と思い、そのような問いかけをすると、その通りでした。控え目なところが良い面でもある一方、面接に行った企業では、先を見据えてどんどん活動をする方を採用したかったのだと思います。

どちらが良いとか悪いとかではなく、その企業の求めている人物像に合致していなかったため反応が良くなかったのでしょう。

結果はやはり不採用でした。しかし、企業が望むような回答を用意し、自分の思いや行動と反する回答で面接を終え入社したとしても、それからが大変だと思います。

「どう答えれば良かったかと悩むよりも、ご自身の良いところを認めてくれる会社は必ずありますから、どんどん応募していきましょう。」とアドバイスしたところ、納得していただきました。

その後数社へ応募され、ご自身の考え、思いを面接の場でしっかりと答え、自分の個性を認めてくれる企業から内定をいただきました。

面接で大切なこと

すべての採用担当者を納得させられる回答というものはありません。その企業や採用部門によって求めている人材が違うからです。

面接はお互いに求めている内容を探す場所でもあります。自分がその企業に入社するイメージを持ちながら質問をすることも重要です。

面接は発表会ではなく、会話をするところです。お互いに意思の疎通をすることがとても大切になります。

そして一番大切なことは 「貴重な時間をいただいたことに感謝して面接を受けること」 です。面接する方は忙しい中で、応募者のために時間を確保してくれています。つまりあなたのために一定の時間を割いている、ということになります。

そのことに心から感謝しながら意思の疎通を図る場、という気持ちで面接に臨めば、自然と相手に伝わります。面接はいろいろな企業やそこで働く人に出逢えるチャンスでもあります。結果が伴わなくても、感謝の気持ちを持って次につながる面接をしましょう。

面接での回答に正解はない

面接官の反応が良くなかったり、不採用が続いたりすると、後悔することもあるかもしれません。

しかし、自分のスキルをしっかりと説明し、自分が思ったことを伝えても不採用になるのであれば、それはその企業の求めている人材とマッチしなかったと考え、自分と合う企業を探していきましょう。

面接での回答に正解はありません。 基本的なマナーを守ること、笑顔でしっかり挨拶すること、など基本的なことに留意し、「この企業に入りたい」という強い気持ちを持って面接すれば、必ず内定する企業があります。自分を求めてくれる企業を探し、面接の場でご自身らしさを伝えられるよう、私たちといっしょに頑張っていきましょう!

キャリアコンサルタント 池上

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