2022/02/08転職活動に正解はあるの?(応募書類作成編)
転職活動に正解はあるの?
前編:採用担当者の心に届く「応募書類の作成方法」
「応募書類はどうやって作成するのが正解ですか?」 再就職に向けて活動中の方からこのような質問を受けることがあります。応募書類作成において、「これが正解です」という答えはあるのでしょうか?
ご相談頂いた方の事例から考えていきましょう。
履歴書作成での事例
「履歴書はパソコンで作成した方がいいですか?それとも手書きの方がいいですか?」
このような質問を受けると、私はいつもこう答えます。
「〇〇さんが採用する立場で、○○さんの履歴書を読むとしたら、どちらが読みやすいと思いますか?」
すると、「私は字が下手なので、パソコンの方がわかりやすいかな」とか、「丁寧に書けば気持ちが伝わるような気がするので、手書きで頑張ってみます」など、皆さんがいろいろな答えを出されます。
中には、「どのような字を書かれるのか知りたいので、手書きの履歴書を希望します」と、手書きでの提出を指定している企業もありますが、それ以外の場合は、自分が読んでもわかりやすい書類を作成することが大切です。
自分がこれだ!と思った書類を提出し、採用担当者から「よくわかるなあ」と思っていただければ、「感性が合う」ということになります。
「感性が合う」会社に入社した方が仕事もやりやすくなります。
職務経歴書作成での事例
職務経歴書を作成する際は、スキルを分かりやすく、且つアピールしやすくするためにパソコンでの作成を推奨されることが多いです。
以前「自分はパソコンの作業が苦手なので、職務経歴書も手書きで作ります」という50代の方がいらっしゃいました。
文具店をまわり、自分自身でも分かりやすい書式の職務経歴書を購入し、どうすれば相手に伝わるかを考えながら書類を作成し、応募しました。
その応募求人にはすでに書類を提出した方が30人以上いると知り、面接には進めないだろうと諦めていましたが、50代ではその方だけが面接に進むことができたという例がありました。
面接では、「○○さんの書類はわかりやすかったので、ぜひお話を聞いてみたいと思いました。」と言われたそうです。残念ながら結果としては不採用でしたが、そう言われたことですごく自信につながったそうです。そして、その後もいくつかの企業に同じように丁寧に書類を作成し、見事に希望の会社から内定をもらうことができました。
相手のことを思って作成した書類は、受け取った人に必ずその思いが伝わります。他にもいろいろな条件がありますので、書類だけで採用につながらないこともありますが、それはマッチングの問題です。精一杯書類を作成することで、次につなげることができます。
書類作成に正解はない
書類選考が通過しないと、「あの表現が失敗だったのかな」とか「あんなことを書かなければよかったのかな」など、いろいろな後悔が出てくると思います。しかし、自分が良いと思う書類を作成し、自分が思ったことを伝えても書類を通過しないのであれば、それはその会社の求めている人材とマッチしなかったというだけのことです。まだ、自分を求めてくれる会社と巡り逢えていないだけなのです。
つまり、書類作成に正解はないのです。もちろん、誤字や脱字などがあってはいけませんし、ある程度の記入に関しての決まりはあります。
ただ、それを踏まえて精一杯考えて作成すれば、必ず書類選考を通過する会社があります。
自分らしさや思いを込めて、私たちと一緒に頑張って作成していきましょう!
後編では「転職活動に正解はあるの?~面接編」をご紹介致します。