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2021/08/06あなたがアピールしているポイントは企業が求めているものか

皆さんは、応募した企業の採用担当者に何を伝えたいですか?
面接では、ご自身をうまくアピールできず、採用見送りとなることはよくあります。企業は皆さんを採用したいと思って面接をしているのに、非常にもったいないことです。では、皆さんは企業に対して、どのようにアピールすればよいのでしょうか。今回は、アピールの重要なポイントともいえる"企業が求めている人材"について検討していきましょう。

採用担当者からの声

私は求人担当として採用担当者とお付き合いがありますが、採用担当者から時折、面接結果がNGの方について「応募された方は当社のホームページをご覧になっていたのでしょうか?」と聞かれることがあります。「面接でご自身の成功経験を語られるのですが、その経験を活かして当社でどう貢献出来るかについての説明が出来ず、当社での活躍される姿をイメージ出来なかったため採用を見送らざるをえなかった」と言われるのです。また、採用担当者としては、面接でうまくアピール出来なかった印象の人でも、本当は優秀で自社にとって良い人材を見落としてしまっているのではないかと思うこともあるそうです。では、そもそも企業が求めているのはどのような人材なのでしょうか。

これまでの「企業が求める人材」とは

一般的な「企業が求める人材」は以下のような特徴です。

  1. 熱意、意欲がある
  2. 即戦力となり得る
  3. 業務経験、専門知識を有している(あるいは、それらの経験・知識が転用できるか)
  4. 問題点の発見とそれを解決する力がある
  5. 決断力とスピード感がある
  6. コミュニケーション能力(協調性)がある

皆さんのご経験・スキルのアピール内容は、①~⑥について自分ならではの特徴を伝えられていますか。これまでのご勤務の中でのエピソードと合わせて思い出してみてください。経験されたエピソードは、皆さんオリジナルなものとして、他の方と違う個性をアピールするものとなります。

コロナ禍を経て「企業が求める人材」は変わったのか 

コロナにより在宅勤務など働き方が変わる中で、 「企業が求める人材」 について、採用担当者から求められるようになったポイントがあります。

1.職務を明確に設定し、コミットした上でその達成度合いを共有できるか

在宅勤務が増え、物理的行為(出社する)、時間的長さ(勤務時間)では仕事を評価しなくなる傾向がある。職務内容を明確にし、成果を重視している

2.会社のミッション、ビジョンに共感して価値観を共有できるか

上司と部下、同僚などのコミュニケーションが希薄になりがちなため、その職務の価値観を共感できるか

3.自身の人脈やネットワーク基盤を持っているか(所属組織以外のネットワークを持っているか)

情報コミュニケーションがより加速する中で、未来に必要な専門知識を習得するためにアドバイスを与えてくれる少数のブレーン「同じ志を持つ仲間」を持っていることが必要
※(「ワーク・シフト」(リンダ・グラットン氏)でも触れられています。)

コロナ収束後も約5割の企業がテレワーク等の勤務を恒久的制度として考えている中で、上記3点は重要視されてくると思われます。

個々の企業の求める人材を知る

さらに、応募先の企業ごとに求められる人材は特有のものがあります。応募したいと思っている企業の求める人材を知り、ご自身のご経験・スキルを活用出来るかを確認するためには、企業情報の収集が必須となります。情報源は応募企業のホームページ、転職サイト、人材紹介会社もありますが、経験のない業界に再就職をお考えであれば、新卒向けの就職情報サイトも御覧になることをお勧めしています。新卒向けの就職情報サイトは、就労経験のない学生向けに簡単な言葉で業界・職務の説明が行われています。未経験の業種、組織、職務を理解するには良い材料となります。

自分らしくアピールしよう

ここまで「企業が求める人材」、つまり採用担当者が求職者を見るポイントについて触れました。現在の市場で求められている人材像を知ること、ご自身のご経験・スキルが応募するポジションでどのように活用出来る可能性があるかをイメージして、企業にアピールしてみましょう。

ジョブコンサルタント・キャリアコンサルタント 山田

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