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2024/11/18育児でキャリアをあきらめない!

働くことを考える時、よくワードとして出てくる言葉に「両立」があります。子育て、介護、学びなど、いろいろな形で両立をしながら働いている方も多いと思いますが、本記事では子育てのとの両立で再就職活動を進めた方をご紹介します。

実際にご支援する中でも、ご家族の介護や育児との両立をしながらの再就職活動やキャリア形成についてよくご相談いただきます。

育児を両立する働き方を実現した事例を2つご紹介します。ご自身の希望を叶えるためにどのように行動したのかなど、子育て中以外の方にも参考になる内容かと思いますので、ぜひご覧ください。

産後もスキルアップを目指し仕事をするために

大手IT企業出身、30代後半女性の事例です。出産や子育てでキャリアを中断させることは考えず継続したいというご意向の方です。

【ご支援開始時の希望・考え】

当時お子さんが3歳、そして第二子を妊娠中に早期退職の話が出て、結果的に出産後に退職となりました。出産前後のタイミングではありましたが、出産後も引き続きフルタイムで積極的に仕事に従事することを再就職の目標としました。出産のタイミングで一時的にセーブする、キャリアダウンも止む無し、と考える方も多いですが、この方は中断することなく、引き続きキャリアアップを目指したいご意向でした。

業務としては前職では英語を使用しており、海外にも多くのコネクションを持っていたことから、今後も海外での仕事も視野に入れること、またこれまではテレワークの頻度が高く、かつ、時差がある海外とのやり取りが多く、お一人目の子育ての時でも育児の時間を捻出できていたため、今後も同様の働き方を希望していました。

【時間と情報を有効活用して子育てとスキルアップを実現】

今後のキャリアを実現するためにも、早期退職の話が出た段階から、妊娠中でも限られた時間を有効活用し、再就職に向けスキルアップを目指し様々なことに取り組みました。

具体的には、以前から通っていた大学院で取りこぼしていた単位を取得、またハローワークの教育研修費を活用した英語のブラッシュアップの他、弊社外国人コンサルタントによるレジュメチェックや面接トレーニングの他、セミナーで学んだLinkedInを積極活用し再就職活動に取り組みました。

【キャリアをあきらめず子育てとの両立を実現】

出産後は、本格的な活動開始のタイミングとも重なります。ご家族の協力を得て、時にはシッターを依頼し、活動時間を確保しました。これまでの人脈をさらに広げ海外とのコネクションもフル活用。結果として、外資系企業の本国採用の新規部署での採用に至りました。本国側の採用ですので、当然ながらテレワーク、時差をうまく使って「育児でキャリアをあきらめない」当初の希望を実現しました。

自分の強みを活かす環境はどこなのか、子育てと両立するために自分にとっての最適な環境を考え、実現するために努力をした結果と言えるでしょう。

子供の教育(成長)に関わりながら働く方法を実現

大手精密機器メーカー出身、設計職の40代後半男性の事例です。コロナ禍で家族と過ごす時間が増え、お子さんの教育や成長を目の当たりにし、これからも近くで関わりたいと働き方を見直しました。

【ご支援開始時の希望・考え】

コロナ禍でテレワークが続く中、小学生のお子さん2人と一緒に過ごす中で、このタイミングでしか出来ない、子どもに関わりたいと強く思うようになりました。希望を実現するために、どのような働き方の選択肢があるか、何を重要視すべきかを改めて考え直し、再就職活動を行いたいというご意向でした。

【譲れない条件とそれを踏まえた方向性の検討】

まずは子どもたちと過ごす時間を捻出するためには、通勤時間や残業時間などの時間の制約はなくしたいと考えました。また、配偶者の方とも相談し、配偶者の方のキャリアプランとしてはこれからの10年くらいを仕事中心にしたいという意向もあり、代わりにご自身がご家庭や子育ての中心となるというご家族での方向性も確認しました。

これまでの人脈で、経験業務でのお誘いもありましたが、勤務地や残業などを考え断念、自分の譲れない条件をかなえるためには希望時間で働けるパートで働くことなども検討しました。担当コンサルタントと改めてどのような道があるのかを考え、テレワーク前提の働き方も選択肢の一つとして検討するようになりました。「時間」の制約ではなく「働く場所・方法」で譲れない条件を再考したことになります。

これまで経験のあった設計職で、テレワーク可能な案件を中心に求人を探し、応募するようになりました。

【制約の中でもキャリアを見据えた働き方の実現】

具体的な案件検討を担当コンサルタントと一緒に進めた結果、子育てが一段落した先の自身のキャリアについても目が向くようになりました。今ここでキャリアを終わらせてしまうのではなく、子育てが終わってからどうするか、という長期的な視野を持つ必要性も考え、最終的には月数回の出社はあるものの、基本的にはフルリモートに近い条件での勤務となる企業に再就職をすることになりました。

結果、お子さんとの時間を最優先することができ、将来も見据えたご自身のキャリアも活かせる働き方を実現した事例となります。

まとめ:出来ない理由を考えず、どうすれば出来るかを考えましょう!

育児と仕事の両立は制約が掛かると考えがちですが、ご自身が「どうしたいか?」「何をしたいか?」「何を大切にしたいか?」を最優先に考え、どのように実現させるのかを考えていけば、きっと道は見えてきます。
今回ご紹介した2つの例も、実現するために様々な情報を収集し、ご家族と相談したり、担当コンサルタントと相談したりする中で、どうすれば目標を実現出来るかをしっかり考え、行動したことが結果につながりました。
それぞれ状況は異なりますが、制約があることで可能性が狭まると考えるのではなく、自分自身の希望や可能性をしっかりと考え、どうすれば実現できるかを様々な角度から考えてみましょう。納得の進路決定となるよう、私たちもお手伝いします。

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