2020/12/10地方での再就職を成功させるには？
「これからどのように生きていきたいのか？」という視点で考えることも大事です。
再就職のご選択をすることをきっかけに、かねてからのご自身の希望やご家庭の事情、将来のご家族の介護を見据えてなど、Uターンのご選択をされる方もいらっしゃいます。その際には、「これからどのように生きていきたいのか？」という視点で考えることも大事です。あるご相談者の方の事例や私自身もUターンを経験して、気づいたことを少しだけお話ししたいと思います。
地方の市場を理解しましょう
生まれ育ち、慣れ親しんだ故郷でも、長く離れていると変化していることも多いものです。また学生としてなのか、仕事としてなのかでは、同じ故郷であっても違う側面を見ることもありますので、その違いを知り、理解することが大切です。
再就職活動をはじめられてから、賃金相場が地域によって異なることを知り、驚かれる方もいらっしゃいますが、ライフスタイルも変わるのではないでしょうか？地方の市場理解を進めることと合わせて、ご自身のライフスタイルの変化にも目を向けてみましょう。
またＵターンすると転居に伴う手続きや生活環境を整える作業の他、正直ご実家でのんびりしたくなるかも知れませんが、少しずつでもいいので早めに活動を始めましょう。ご無沙汰をしていた友人や知人とのコンタクトを積極的に再開することも、市場を知るきっかけになるかも知れません。
再就職支援サービスでは、複数の拠点を活用しましょう
弊社は全国各地に拠点を持っており、再就職活動の途中で活動拠点を変更することも出来ますし、リモートでの面談も可能です。
活動はＵターンしてから･･ではなく、今いらっしゃる場所で出来ることからはじめてみましょう。
活動拠点を変更する際には、ご利用中の活動拠点の担当キャリアコンサルタントと、活動拠点変更後の担当キャリアコンサルタントとの間で、引継ぎをしっかり行いますので、安心してご相談が出来ます。
ある活動中の方は、ご在職中にまず東京を拠点として活動を開始され、セミナーの受講とファシリティスペースの活用、応募書類の作成をされました。
ご退職後Ｕターンでご実家へお戻りになり、故郷の拠点へ変更してすぐに応募活動へ移行することができたことで、スムーズに再就職活動を進めることが出来ました。
あるご相談者の方の事例
学校卒業までを故郷で過ごされた後、就職をきっかけに東京へ行かれ30年間程勤務、早期退職の選択をされたことをきっかけに将来のご家族の介護を見据えて、Uターンを決意された50代の方がいらっしゃいました。
Ｕターン後間もなくは転居に伴う手続きや生活環境を整える作業の他、ご実家で少しのんびりしたいというお気持ちもあり、なかなか活動に着手することが出来ませんでした。
またいざ活動してみると、東京と地方との違いに戸惑いもあり、思うように活動が進みませんでした。
そこで、まず地域に馴染むことや生活リズムを整えるため、ボランティアからでも地域の方々との接点を持つことお勧めしました。
興味の分野を探ってボランティアを開始したところ、そこで地域の方々との交流や、学生時代の同級生に再会するという嬉しい偶然も重なり、少しずつ積極的に応募活動を進められるようになりました。
当初、これまで経験されてきた仕事内容と同じ内容のお仕事を希望されていましたが、活動を進める中で、ボランティアを継続したいというお気持ちが強まりターゲットを変更。
最終的にはボランティア活動を続けながら出来る学校事務の仕事に進路決定されました。Ｕターン後に始めたボランティア活動を、志望動機やセールスポイントでアピールすることで、進路決定につながったという効果もありました。
活動を振り返った際に、「考えていた進路とは違うけれど、当初考えていた以上に満足出来る進路を選択出来て嬉しく思っています。」とイキイキとした表情でおっしゃっていたのが印象的でした。
「これから長い将来を考えて、仕事とは異なるコミュニティを持ちたい。」とのお話しもあり、ご自身の興味が持てる仕事内容、かつ仕事以外の興味と両立が出来るお仕事に出会い、その第一歩を踏み出せると感じられたのでしょう。
再就職活動は100人いれば100通り、どなたも誰かと同じ進路になるということはありません。
また活動を進める中でお気持ちやお考えが変わることもあります。「再就職」と聞くと、どうしても前職との比較に注目してしまいがちですが、Ｕターンを選択されたのはどうしてでしょうか。「これからどのように生きていきたいのか？」という視点で考えることも大事に、お一人お一人に寄り添って、ご相談を承っていけたらと思っています。
