2022/11/28これから再就職活動をする方へ~経験者からのアドバイス②~ シニアの転職・再就職
前回の「これから再就職活動をする方へ~経験者からのアドバイス~」では経験者からのアドバイスということで、再就職活動の参考になる皆様のコメントをまとめてご紹介しました。
今回は第二弾として、ライトマネジメントとしてもご支援させていただく機会が多い50代後半~60代のいわゆるシニア層と言われる方々にフォーカスし、メッセージをお伝えします。市場では厳しいとも言われているシニア層の転職ですが、実際に体験された方々の振り返りや活動に対する感想、アドバイスをご参考にこれからの活動のお役に立てていただければと思います。
前回の記事:これから再就職活動をする方へ~経験者からのアドバイス~ はこちら
~ 50代後半 ~
自分自身の置かれた環境、状況を考え、理解し、早めの行動!
50代後半、これまででしたら定年退職も間近に迫った年齢だったかもしれませんが、このタイミングでの転職・再就職の選択をする方も以前より増えています。
- 私の場合、第二の人生をどの様に過ごすか?なかなか決められず1年ほどダラダラしてしまいました。今思えば、行動力と決断力があればもう少し早く決まったかもしれないです。(メーカー ⇒ 非営利団体)
- 早期に活動を開始し、労働市場の状況を早めに理解し、時期が来てマッチする求人に出会えたら即決断するのが良いと思います。(マスコミ ⇒ 財団法人)
- 自分の想定する期日よりも、早めに動いた方が良いです。あらゆる人脈・ネットワークを使っていち早く求人情報を得ることが重要。(製造 ⇒ サービス)
- 自分の生活をどうしていきたいか考えた上で、いつまでに進路を決めると目標を決め、必ずしも希望職種が見つかる保証はなく予想より時間も日にちもかかることをお伝えしたいです。自分の希望をどこまでなら譲れるのか、優先順位も大事です。今回決まったところを必ずしも続けなければいけないわけではないし、行ってみないとわからない事がほとんどなので、「どうしてもこれがダメ」ということがなく「採用」頂いたのなら行ってみて先方との兼ね合いを見てからまた決めればよいと思います。無理し過ぎは禁物ですので頑張りすぎないでください。(情報通信 ⇒ サービス)
備えあれば憂いなし。さまざまなツールを利用し、しっかり準備をすることにより、安心して活動!
- LinkedIn・ビズリーチなどの転職サイトは非常に有効なのでぜひ登録してください!(製造 ⇒ 商社)
- 一番に、履歴書・職務経歴書の支度を整える事。備えあれば憂いなし!いつでも、巡り合いに飛びつける事が出来、安心していられました。(サービス ⇒ サービス)
- 履歴書の志望動機や自己PRは、求人内容に合わせて、自身の特色が伝わる様に書く事が重要だと実感しました。(製造 ⇒ 教育)
- 面接は、セミナーなどを利用するなどして事前の準備をしておくことも大事ですが、さらに、済んだ面接の振り返りも大事だと感じました。特に、回答に困るような「いじわるな質問」の振り返りをしておくことで、次回以降同じような質問に動揺せず適切に回答できると思います。(マスコミ ⇒ 地方自治体関連)
- できるならば定期的な面談や心理カウンセリングを受けた方が良いと思います。その際にありとあらゆるアドバイスがあり、求職に直接関すること以外にも生活の仕方や心の持ち方なども含め後々わかることが多々ありました。書類作成はとても時間がかかりますが、きっちり作っておくことで活動自体はしやすくなります。(製造 ⇒ 公共団体)
- 直近の仕事にとらわれず、自分の希望する職種をよく見極め、自問自答し面接で何を聞かれても矛盾なく回答できるようにすること。(製造 ⇒ 製造)
~ 60代 ~
60代でもまだまだ現役で働きたいと考える人は多く、積極的に受け入れる企業は増えてきています。60代の転職の秘訣としては「柔軟性」がキーワードになるのかもしれません。
何を大事にしていくか、どう働いていくか「柔軟」に考えることが重要なポイント!
- 正社員にはこだわらない、柔軟に考えるといいと思います。(レジャー ⇒ 人材サービス)
- これだけは譲れないという事項以外は、柔軟に考えることが大切です。(製造 ⇒ 製造)
- 中高年になってからの環境変化への対応は容易ではありませんが、自己分析をしっかり行い、柔軟に自分の中の大切なものをみつけると新しい環境への対応も可能になると思います。(製造 ⇒ サービス)
- 人生設計においての優先順位の決定すること。60歳を越えたので前職の給料は大幅に割れてしまうことに納得する必要がある。競争率の激しくなく、将来的に伸びる職種を選択するのも手だと思います。 (ホテル ⇒ 社会福祉法人)
やる気を持ってチャンスを逃さず!
- 60歳以上の転職活動においても実績よりやる気を見られると感じました。(IT企業 ⇒ IT企業)
- 案件はいつ出て、いつクローズになるかわからないので、迷ったら応募してみると思わぬ出会いがあると思いました。(コールセンター ⇒サービス)
- 64歳で退職して、再就職のつもりはありませんでしたが、マンパワーの担当者との月1回の面談で職務経歴書や履歴書を作成するうちに秋頃にまた、社会と繋がりたいと思い、就活をして臨時職員として採用頂きました。(製造 ⇒ 自治体関連)
経験を振りかざすことなく、新たな気持ちで!
- 経験を振りかざすのは控えめに、全面に押し出さない方がいいです。(金融 ⇒ 社会福祉法人)
- 前職の事を忘れ、過去を振り返らず、新たな気持ちで、プライドを捨てる。楽な気持ちで挑んで下さい。きっと上手く行くと思います!(商社 ⇒ 医療団体)
シニアとされる年代は、まだまだ可能性が広がっています。
もちろん、状況や経験、思いは人それぞれです。今回の経験談やアドバイスをお読み頂き、少しでも活動の参考になればと思っています。