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2021/07/08コロナ禍のコミュニケーション~コミュケーション力を上げる3つのポイント~

自粛生活が続く中、私たちは人と直接会って話をする機会が少なくなりました。外ではマスクを付けてソーシャルディスタンス、自宅ではオンラインでのコミュニケーションスタイルが続き、多くの方は不安や疲れを感じているのではないでしょうか。実際に再就職活動中の方からも、マスク越しの会話やオンラインでのコミュニケーションで、相手の表情や声の確認、話しかけるタイミングなどの苦労話もお聞きします。

コミュニケーションとは、ひとことでいうと「相手を理解し、相手に自分を理解してもらう」ためのもの。そもそも、人それぞれの価値観やそのときどきで認識は異なるものです。そのすれ違いやズレに歩み寄りながら調整してくスキルが、人との良好な関係を築くためには必要です。
今回は、仕事やプライベートはもちろん、再就職活動でも役立つコミュニケーション力を上げる3つのポイントをお伝えします。

笑顔を見つけましょう ~目元からのメッセージ~

皆さんは、ご自分の一番良い笑顔をご存じですか?「笑顔」は周りの人の笑顔を呼び込む大きな力があります。相手も笑顔になると自分自身の気持ちも明るくなり、話す言葉も自然とポジティブになるのではないでしょうか。鏡に向かって思いっきり口角を上げてみて下さい。目元が優しくにこやかになりませんか?言葉がなくてもアイコンタクトでのコミュニケーションは、ほっとした気持ちになり誰もが嬉しくなるものです。『目は口ほどに物をいう』ともいいます。マスクの下でも一番の笑顔で。目元からのメッセージで気持ちが伝わりますよ。

②「相手の気持ち」を聴きましょう ~傾聴のススメ~

人との信頼関係は、相手を尊重し誠実に向き合うことが前提です。良い聴き手としてのコミュニケーションで大事なスキルが「傾聴」です。字の通り、耳を傾け、相手に寄り添い心で聴くこと。自分の思い込みや先入観を外し、相手の気持ちを受けとめる気持ちが大切です。お互いに顔の表情がわかりにくい中では、会話の「間」やテンポで戸惑うこともあるでしょう。「聴く」姿勢は理解を深めるだけでなく、相手に「自分の話を聞いてくれている」という安心感を与える、積極的なコミュニケーションでもあるのです。大きなうなずき、相槌などの表現で、聴いていますよ、とメッセージを送ってください。

③わかりやすく話しましょう ~「声」を意識する~

良い話し手としてのコミュニケーションでは、相手に対してわかりやすく、明確に伝えることが大切です。食事で「黙食」、エレベーターでは「黙乗」などが推奨され、日頃から声を出すことに心遣いや気遣いをされているのでないでしょうか。声を出さない環境では、普段から声が小さめの方、あまり口を開けずに話される方などは、より声が外に届きにくいかもしれません。この機会にご自身の声を意識してみませんか?どのような表現の傾向があるでしょうか?
新聞、雑誌、小説、コミックなど何でも構いません。音読(文字を読む)・朗読(より感情を入れて読む)で声のトレーニングをしてみましょう。絵本の読み聞かせや、テレビのナレーションなども参考にすると、言葉や文章のメリハリ、表現や表情も豊かになり、自己理解も深まります。そしてコミュニケーションスキルが上がったことを実感することで、自信がつき、モチベーション維持にも繋がります。
実際のカウンセリングの場で、話すことに苦手意識をお持ちの方に、ご自身の応募書類を読み上げていただきました。声を出すことで、ご自身で書かれた文章が活き活きとした言葉となり、ご本人も驚かれました。その後も明確な話し方を意識することで、お会いするたびに表情が明るく豊かになっていきました。誠実なお人柄も企業には好印象となり、めでたく面接もクリア。「自分のことを声で伝える」ことが同時に面接の事前準備にもなり、自己肯定感を高めるきっかけとなりました。

コミュニケーションの不安解消に役立つ3つのポイントをお伝えしました。
人生ではこれからも多くの人と新しい出会いが生まれます。もしお一人で悩むことがありましたら、気軽にご相談ください。まずはできることからご一緒にスキルアップしていきましょう。

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