再就職に役立つブログ キャリアカフェ career cafe

カウンセリングルームからCareercounseling Room

2021/07/02コロナ禍で変化している再就職事情

コロナ禍の現在、オンラインによるキャリアカウンセリングは一気に普及して日常的になりました。また、採用企業側にも大きな変化が生まれています。今回は、求職者側からの見方と企業側からの見方の両側面から、コロナ禍にて変化している再就職事情の現状をお伝えします。

対面からオンラインによるキャリアカウンセリングへ

私は、東京を拠点として求職中の方に、キャリアカウンセリングと求人開拓の両方を行っています。昨年末、東北地方のとある企業の工場閉鎖に伴い早期退職された方々のご支援をし、4月の時点で無事に全員の進路が決定しました。初回面談こそ対面でのキャリアカウンセリングを実施しましたが、その後は、コロナ禍のため私自身が出張も出来なくなり、オンラインによるキャリアカウンセリングをせざるを得ない状況になったのです。初めは戸惑われていた方も多かったのですが、結果的には、オンラインでも全く問題はなく有効なご支援が出来ました。
ある方は、ご高齢のご両親の実家が豪雪地帯ということもあり、雪かきや生活のサポートのため実家に長期滞在しながら活動をされました。オンラインツールを使い、希望勤務地から離れた場所でも、新着の求人案件情報や、最新の企業の採用担当者からのお話などをお伝えして、タイムリーな情報交換をすることができました。
また異業種・異職種へ転じた過去の求職者の事例や、在宅勤務可能な求人情報など様々な再就職に関する最新情報を共有することによって、今後の進路を共に考え、ご不安を解消することができたと思います。

再就職活動は、どのような状況でもやる気さえあれば可能に

オンラインでのキャリアカウンセリングは、距離感をなくし、移動時間もなく、費用をかけずにリアルタイムの情報を遠隔地でも共有できるツールだと実感しました。短期間でお互いの信頼関係を構築することができ、どの方とお話してもこのまま活動を続ければ、きっと就職決定は近いという手ごたえを感じています。対面でのキャリカウンセリングをしなくても、全く心配はありません。むしろ、交通費や移動時間を節約でき、しかも天候に関係なく、お互いにとってこんなに有効な手段はないのではないでしょうか。

採用企業側の大きな変化

採用企業側とのやり取りでもコロナ禍の大きな変化を感じます。以前は、企業から弊社に「採用したいので求職者を紹介して欲しい」、とご要望を頂いた場合は、まず訪問し、対面で信頼関係を構築し、その後採用情報を頂き、候補者の書類選考に進むというステップでした。現在は訪問を希望しない企業がほとんどです。採用企業と電話をして、採用ニーズがあれば、まずは書類選考をして頂ける企業が増えたと思います。端的に言うと、採用から応募までの時間短縮が可能になりました。
また、対面の打ち合わせがオンラインに置き換わることでスピードアップし、より一層ビジネスライクに物事が運ぶケースが多くなっていると感じます。結果的に、以前よりも数多くの企業に書類選考をして頂ける確率が高くなったことで、求職者・採用企業共にマッチングの機会が増えたのです。企業側も変化の激しい時代に対応するために、採用のスピードアップを図り、意中の人材を採用することに注力しています。企業の採用担当者もオンラインツールを活用した採用の効率の良さを感じています。そのため、コロナ禍が収束してもこの流れは変わらず続いていくでしょう。
また求人案件によってはテレワークが可能であったり、副業を認めたり、定年を延長したりなど、劇的に変わってきている働き方が反映された求人も増えています。

アフターコロナを見据えて、企業は動いている

企業は市場や世の中の変化に伴い、常に成長が求められています。その流れを加速するために、内部での育成の他、即戦力として外から人材を採用したいというニーズは高まっています。もちろん観光業や飲食業など厳しい業界もありますが、IT業界、製造業、電子商取引関連業界、医療関連など、活況な業界もたくさんあります。そして採用に力を入れている企業は、すでにアフターコロナを見据えて、動いています。
具体的には、DX化に向けての人材採用、新規事業や事業転換に伴う採用、社員の高齢化による後継者育成のため人材を探している企業は採用が活発化しています。

元気で明るい未来を想像できる企業へ

一日も早くコロナ禍の終息を願っています。キャリアコンサルタントとして、コロナ後の世界を見据えて、希望や明るい将来を想像できる企業、成長している企業、元気な企業へと活動中の皆様をご案内できるようにご支援いたします。

キャリアコンサルタント・ジョブリサーチコンサルタント 永井

関連記事