2023/09/04なぜ再就職活動がうまくいかないのか?
再就職活動において、当初思っていた通りにスムーズに進まず、思った以上に活動期間が長期化してしまうことがあります。初めから時間をかけて取り組もうというケースは別ですが、長期化してしまうことによって焦りや不安が大きくなり、今後のことを冷静に考えられなくなってしまうこともあります。
今回は、再就職活動で行き詰まってしまうのはなぜか、何度も面接までは行くのに内定が出ないのはなぜか、実際に再就職活動を経験された方の声や担当コンサルタントが感じたことなども含めてお伝えしたいと思います。
これから再就職活動を進める方にも今現時点で行き詰っている方にも、役立つ情報になるかと思います。参考にしてみてください。
応募したい企業がない、自分の求める求人がない
転職することになった場合、まず求人検索から始めるという方は多いと思います。とりあえず今までいた業界、聞いたことのある企業などを検索してみるものの、ピンと来ない、というまま時間が過ぎてしまうことがあります。
応募したいと思える企業がない、理想の求人案件がないという場合、よくあるのは「方向性が明確に決まっていない」ということです。
深く考えずに「まあ条件かな、給与は今までと同じかそれ以上で」という入り方で求人を探していくと、この応募したい企業がないという壁にあたります。もちろん、活動初期に市場を知るために求人検索をする、実際に応募してみる、というのは一つのテクニックとして有効ではありますが、これは業界研究に近いものですので少し目的が違います。
自分は何ができるのか、何をしたいのか、どのような価値観を持っているのかしっかりと足場を固めてから求人検索をすると、見え方がかなり変わってきます。「なんとなく」で進んでいくと視野が狭くなり長引く傾向がありますので注意が必要です。
ちなみに、初めから方向性が100%定まっている人は多くありません。実施に応募して面接して、やっぱり方向性が違うと思えばまた棚卸しをして自身の価値観を再確認するという方も多いです。進路を再考して進めるという繰り返しで、必ず応募したい企業は出てきます。
応募しても手ごたえがない、書類選考が通らない
方向性が固まって、様々な企業に応募しても書類が通らないということも多々あります。不合格が続くとモチベーションも下がり、長期化してしまうこともあります。
そこで今一度見直してみたいのは、応募書類の書き方に問題がないかということです。特に社会人経験が長い方の傾向として下記が挙げられます。
- やってきたことが多いため、アピールしたい点がまとまっていない、長いだけでポイントが分かりづらい
- 専門的な分野は「見る人が見ればわかるはず」と誰もが理解できる内容になっていない
- 志望動機などが抽象的、且つ一般的で、自身の経験と照らし合わせた表現になっていない(応募企業に対してどう貢献できるかまで深堀できていない)
- スキルや経験など実力や実績以上のことを書いてしまい信ぴょう性に欠ける
応募書類というのは、応募したい企業に対してのファーストアプローチです。自分が伝えたいことを書くだけでは興味を持ってもらえません。相手が知りたいこと(知りたいと思っているであろうこと)を考えながら書くことが重要です。
応募書類からもコミュニケーション能力は伝わりますので、せっかくのコミュニケーションの機会を大切に、応募企業が期待するポイントを伝える応募書類を用意するということが重要です。
面接でうまくいかない
書類選考は通り、だいたい一次面接まではいくけどそこで終わってしまう、というケースもあります。こちらも不採用の通知が続き、モチベーションが下がり長期化する原因ともなります。
面接の振り返りを実施し、次の面接につなげるという対策はどなたも実施されていると思いますが、自分ではうまくいったつもりなのになぜ?ということもあると思います。
こちらは、早期退職、再就職をされる方の採用をしている人事の方に伺った内容です。残念ながら面接で不合格となった方がどういう方かをお伺いした内容です。
- 自分のこれまでの経験を延々と話し、面接官が聞きたいことを答えられない
- いわゆる「上から目線」で態度や振る舞いに謙虚さがない(自信があることと不遜な態度は違います)
- 退職理由として前職の愚痴や文句になってしまう
- 絶対に受かりたい、この企業で働きたい、という強い意欲が感じられない
面接は、コミュニケーションです。一方的に言いたいことを言うだけでは相手には伝わりません。相手にあなたの話について興味を持ってもらうには、相手が知りたいと思うことをきちんと伝えられるかが重要です。
ぶっつけ本番に強いから、と面接の練習やシミュレーションをせずに臨む方もいらっしゃいますが、客観的にどう見えるか、上記に記載したような状態になっていないかしっかりと準備することをお勧めします。
上手くいかない場合、外的環境も含めて必ず理由があると思います。悪循環に陥ってしまい長期化するケースは、必ずどこかに原因があるはずです。原因を突き止め、どこをどう改善すればよいのかを考え、行動に移してみればきっと道は開けます。
「再就職」は目的になりがちですが、少し引いて俯瞰的に見れば再就職はあなたのこれからの人生をまた新たに始める手段です。
あなたの納得のいく人生の実現に向け、前向きに取り組んでいきましょう!