2023/03/13再就職活動で情報を「アウトプット」する重要性
再就職に限らず、何かを始める時、まずは情報収集をしますよね。今はネットで調べる、書籍を購入して読んでみるなど比較的簡単に情報収集ができますし、経験のある知人や友人に聞いてみるなど、情報を得たいと思ったら様々な方法で多くの情報を入手することができます。
そして再就職活動においても、現在の転職市場の動向、行きたい業界の状況の他、どのような履歴書や職務経歴書を書くべきか、面接ではどうすればよいのか、様々な情報を得ていくことになります。
今回はこの情報をどう扱っていくか、注意点や有効な活用方法をお伝えしたいと思います。
気を付けて!情報を得ることで安心してしまう危険性
たくさんの情報を得ると、大体理解できたような気がしてなんとなく安心感が得られます。大枠を掴む、概要を理解するには情報はとても大切ですが、中には情報収集が目的になってしまい、情報に振り回されてしまう方もいらっしゃいます。
再就職活動においても、とにかく情報が欲しい、伸びている業界はどこか、年収が高い企業はどこか、自分と似たような年齢で入社した人はいるかなどのとにかく情報をたくさん集めて熱心に研究される方も多いです。また、一人で情報収集を進めていくと、自分にとって都合の良い情報しか入らない、いわゆる認知バイアスのひとつ、確証バイアスがかかった状態の情報だけを得てしまうリスクもあります。
再就職活動では、得た情報をうまく活用して早期に次の就業先を決定される方もいらっしゃいますし、中には残念ながら情報に振り回されてしまい、なかなか次の就職先が決まらない、その理由も分からないという状態に陥る方もいらっしゃいます。
では得た情報は、どのように活用すればよいのでしょうか。情報と自分を結びつけて、情報を自分のものにする、というのがヒントです。
情報は得るだけではなく、理解して活用して初めて武器に
情報を自分と結びつける、というのはどういうことでしょうか。重要なのは得た情報を今度は自分なりにアウトプットをしてみる、ということです。得た情報はただの情報のままです。
聞いた情報、見た情報をご自身で考えたことや思いと合わせて表現することによって、それはあなたの言葉になり、言動になります。そしてそれを第三者に伝えることによって、ただの情報があなたの意見や思いになってきますし、それが再就職においては強力な武器になるのです。
私たちの再就職支援サービスでは、多くの情報を入手する機会があります。オンデマンドセミナーやライブセミナーもそうですし、各コンサルタントによる個別のコンサルティングの場でもいろいろな情報を得られますし一緒に調べることもあります。
例えば、市場の動向や企業の情報を得たら、それをどう解釈し自分はその動向の中で何ができそうなのか、を考えて文章にしてみるというのも一つのアウトプットの方法です。応募書類の書き方などを学んだら、すぐに実際に自分の言葉で表現してみる、自分の気持ちに合う、納得のいく言葉を探して書き起こすことが重要です。面接での対応などに関する情報を得たら、まずロールプレイングで実施してみる、また自分の話している様子を録画し、客観的に見てみるということでも良いと思います。
鉄は熱いうちに、仕入れた情報は自分なりに解釈し表現をするという形で活用してください。再就職支援サービスをご利用の場合は、担当コンサルタントがその第三者の役割を担いますので、サービスご利用の際にはぜひアウトプットをする相手として有効に活用頂きたいと思います。
まとめ
実は再就職の現場では、これまでの業務の経験だけではなく、今回のこの転職活動にどのように取り組んでいるのか、姿勢や考え方も見られています。あなたの転職活動です。集めただけの情報で応募書類を用意したり面接に臨んだりしても、採用側には分かりますし、決定に結び付くのは難しくなります。
入手した情報を自分なりに理解して咀嚼して取り入れ、どのような形で表現するのか、集めた情報を、あなたの独自の強みやテクニックに変えて、有意義な再就職活動を進めましょう。