2026/01/21「迷う時間」が未来をつくる 再就職活動は人生の再設計のチャンス
再就職活動を始めると、多くの方が「まず何をやったらいいのか」 「これから何をしたいのか分からない」 「自分に何ができるのか不安」といった迷いに直面すると思います。
これまで仕事のことでの悩みはあったと思いますが、自分のこととなると、「こんなに悩んでいていいのだろうか」 「早く決めなければ」と焦る気持ちが出てくるかもしれません。しかし、焦る必要はありません。時間をかけて悩みましょう。むしろ、悩むことこそが再就職活動の本質だといっても過言ではありません。
再就職活動は、単なる「仕事探し」ではなく、これまでの人生を振り返り、これからの人生をどう生きたいかを考えることに時間を割ける、本当に貴重な時間です。
最初は「前職と同じ業界で」と考えていたのに、途中で「まったく違う分野に挑戦したい」と思うようになることもあります。それは、あなたが自分の可能性を広げようとしている証です。活動の軸がぶれてしまってもよいのです。
新卒時代に考えていた「別の道」を再検討する
再就職活動は、過去の選択を見直す絶好の機会でもあります。新卒の頃、「本当はやってみたかったけれど、安定を優先して選ばなかった道」や「行きたかったが当時は縁がなかった道」 が誰にでもあるのではないでしょうか。あのとき諦めてしまった夢、選ばなかった選択肢。今のあなたなら、違う視点でその道を見つめ直せるかもしれません。
例えば、ある50代の男性は、若い頃に興味があった音楽関係の仕事を「現実的ではない」として諦め、製造スタッフとして長年働いてきました。退職後の再就職活動では、製造関連の仕事を中心に探していましたが、活動中にキャリアコンサルタントとの対話を通じて「今こそ、音楽に関わる仕事に挑戦してみたい」という気持ちが芽生えました。
結果的に、趣味で続けていた音楽を仕事として実施することになり、日々充実した時間を過ごしています。
その方は、「若い頃に諦めた夢に、今の自分の経験を掛け合わせることで、新しい形で実現できた」と語っています。
「考える時間」は働きながらでは得がたい貴重な時間
仕事をしていると、日々の業務に追われて、将来のことをじっくり考える時間はなかなか取れません。だからこそ、再就職活動の期間は、自分の人生を見つめ直す貴重な「基幹の時間」なのです。
この時間をどう使うかで、再就職後の満足度が大きく変わってきます。焦って結論を出すのではなく、時間をかけて自分と向き合うことが、納得のいく選択につながります。
「迷うこと」は、決して後ろ向きだということではありません。むしろ、迷いながら考え抜いた選択こそが、自分らしい未来をつくるのです。
キャリアコンサルタントと一緒に考えるという選択肢
とはいえ、一人で考えるのが難しいと感じることもあるでしょう。そんなときは、キャリアコンサルタントに相談してください。
キャリアコンサルタントは、あなたの経験や価値観を丁寧に引き出し、整理し、選択肢を広げるお手伝いをします。対話を通じて、自分では気づかなかった強みや可能性に気づくこともあります。
たとえば、ある40代後半の女性は、長年経理職として働いてきましたが、再就職活動では「もう経理しかできない」と思い込んでいました。しかし、キャリアコンサルタントとの面談で、社内研修の企画や後輩育成に熱心だった経験が話題に上がり、「人材育成や教育分野にも適性があるのでは?」という新たな視点が生まれました。
その後、その方は企業の人材開発部門に応募し、見事採用。「自分の中にこんな可能性があったなんて」と驚きながらも、今では新しい職場で生き生きと働いています。
このように、一人では見えなかった道が、誰かと一緒に考えることで見えてくることがあります。
再就職活動は「人生の再設計」
再就職活動は、単なる「次の仕事を探す」だけではありません。これまでの経験を棚卸しし、これからの人生をどう生きたいかを考える、人生の再設計のプロセスです。
迷いながら、考えながら、少しずつ前に進んでいく。その過程で得られる気づきや出会いが、あなたの未来をつくります。
焦らず、人とは比べず、迷いながら自分のペースで再就職活動を進めましょう。