2021/03/29ある日突然仕事がなくなったら...【予期せぬ転職に対処する方法】
「事業は来月をもって終了します」「早期退職に応募してもらえませんか」
ある日突然上司からこんな言葉をかけられたら、あなたはどうしますか?
コロナ禍もあり、このような状況に直面される方が増えています。私自身も昨年「事業が終了するので退職してほしい」と上司に告げられ、仕事を失いました。突然のことにしばらくは何をする気力もおきない日々が続きました。そんな時にどう対処すればよいのか、経験もふまえて綴ってみたいと思います。
①落ち込むだけ落ち込みましょう!
業績も上がっていないし、もしかしたらあるかもしれない...とは思っていても、実際に仕事がなくなるという話を聞くと、かなり大きなショックを受けると思います。今後のことを考えるとものすごく不安になり、眠れなくなったり、食欲がなくなったりするかもしれません。そんな時は無理に頑張ろうとせずに、とことん落ち込みましょう!
実際にどんなに自分を叱咤激励してもやる気が出てきません。こんなことではダメだと自己嫌悪に陥りますがどうにもなりません。でもそれは「当たり前」なのです。どんなに頑張っても自分ではどうにもならないことが世の中にはたくさんあります。その事実を受け入れることから次のステップが始まります。何もできない自分を責めないでください。そして、自然に気持ちが上向くのを待ちましょう!
②自分を振り返ってみましょう!
落ち込むだけ落ち込むと、少し気分が上向きになる日もでてきます。不思議なもので、ずっと落ち込んでいることにもエネルギーがいるようです。何かしようかな、と思ったら、まずは「自分を振り返る」ことからはじめましょう。
「自分がどんなことをやってきたのか」「何を大切にしているのか」
まだ、次の仕事で何をしたらよいかわからなくても、これまでの自分を振り返ることで、見えてくるものがあります。メモ書きでもかまいませんので、自分がやってきた仕事を書き出してみましょう。私って案外頑張ってきたんだなあ、と気分が上向いてくるかもしれません。
また仕事を探す際に譲れない条件をその日の気分で書いてみましょう。書く度に内容が変わってしまってもかまいません。「通勤時間は30分」「給料は最低でもこのくらい」等々。仕事を探す「きっかけ」がつかめるかもしれません。
③情報を集めてみましょう!
「インターネットで求人を検索する」「ハローワークに登録する」「タウン誌をチェックする」「知人に聞いてみる」など、いろいろな情報収集の方法があります。自分の中で、ハードルの低いところからはじめましょう。その中で、少しでも「気になる求人」が出てきたらチャンスです。「気になる」ということは心が動いたということです。少しずつ気持ちが上向いてきました。
④書類を作成してみましょう!
「気になる求人」が出てきたら 、応募書類を作成してみましょう。自分を振り返ったメモを見ながら、履歴書・職務経歴書を作成します。応募書類は自分のプレゼン資料です。どうしてもネガティブな表現になってしまいがちですが、ここは頑張って自分の良いところを探していきましょう。
合わせて読みたい 履歴書・職務経歴書は自分のプレゼン資料
⑤応募してみましょう!
更に気分が上向いてきたら、「気になる求人」の中から、自分が譲れない条件の「第1位」や「第2位」にあてはまる求人へ応募してみましょう。「応募した」ということが、自分の自信になります。ここまできたら、あと少しです。
しかし、ようやく転職活動を始めても、応募した会社から不採用通知が届いて、また落ち込む日々もあるかもしれません。状況は常に変化し、それに伴い気持ちも浮き沈みします。私もようやく応募する気持ちになった求人の書類選考が通過せず、再び深く落ち込みました。そんな時、たまたま食事に行った以前の上司から声をかけていただき、5年ぶりにこちらの仕事に復帰しました。偶然のチャンスに心から感謝しながら仕事をしている毎日です。
ある日突然仕事をなくしたら、どうすればよいのでしょうか。
同じ経験をした私が言えることは、「落ち込むときは落ち込み、少しずつ前を向きながら、新しい仕事にチャレンジしましょう!」です。大丈夫です。あなたを必要としてくれる仕事は必ずあります。転職活動をいっしょに頑張りましょう!