2025/05/19企業が求める人物像を知る方法とは? 企業リサーチからのアプローチ
ビジネス環境が急速に変化する現代において、企業の在り方や方向性も変化しています。
そのような環境での再就職活動は、企業が求める人物像も刻々と変化している可能性があります。特に最近では、世界情勢の変化があり、企業側も今後の方向性などが大きく変わっていく(もしくは起こしていく)可能性があります。新たなビジネスを始める、販路を変える、または事業から撤退する、形を変えたビジネスとして継続するなど、企業側も変化に合わせてこれからの事業や方向性に合う人材を採用したいと考えるでしょう。
今回は、企業が求める人物像について、企業の情報を何から知っていくのか、その方法について少しご案内したいと思います。
企業リサーチの方法
- 企業のホームページやニュースリリース
その企業の概要や最近の動向など、何に力を入れているのか、これまでどのような沿革があるのかなどその企業の発信する情報として把握できます。
- 四季報や業界誌、業界新聞など
業界全体を知り、希望企業が業界内でどのような位置づけなのか、業績などを客観的に把握できます。
- 企業リサーチツール
四季報等に掲載されていない中小企業や外資系企業などのかなり詳細な情報を収集できますが、有料のものが多く個人で活用するのが難しいものもあります(※弊社のご登録の場合、D&B Hooverを無料でご利用いただけます)
- 転職エージェントからの情報
人事との繋がり、これまでの採用情報など企業を知り尽くしている担当者の見解から社風や求められる人物像を知ることができます。また、どのような人が採用されているのか(逆に不採用となるのか)生の情報を知ることができます。
- LinkedInなどでつながる
ここ数年、LinkedInなどSNSを活用した採用を取り始めている企業も増えています。その企業の公式などからのつながりで人事担当と接点を持てることもありますし、その企業の発信する情報を随時入手するのも効果的です。
- 転職口コミサイト
実際に在籍した方のコメントも情報源になります。社風、制度など具体的な情報収集が可能です。ただし、基本的に個人の見解なのでその情報を鵜呑みにするのではなく参考程度にとどめるのがよいでしょう。
また、こちらは私たちがご支援した方が実際に取り組んだ情報収集の方法です。
- 若手や第二新卒をターゲットとしている転職フェアで企業情報を入手。必要資料を頂くだけではなく、その場にいた採用担当者との会話をする。
※求職活動中であることを伝えたところ、想定外のポジションを打診されそのまま選考となった珍しいケースです -
(面接後、二次面接に進む段階で)その企業についての業務をもっと知りたいと別途質問の場を設けてもらった
収集した情報をさらに活用
このようにして収集した情報を、そのまま活用するだけではなく、3C分析をして企業研究もお勧めします。
その企業の内部の情報まではつかめない場合は、公開されている情報からの推測も含めた研究でも良いと思います。四季報や企業リサーチツールなどからも知ることができますが、自分なりの見解を持つためにも有効な手段です。
- 自社(希望企業) :何で売り上げを上げているのか、どのような価値を提供しているのか
- 競合(希望企業の競合):競合はどの企業か、何社くらいあるのか、競合と比較してどのような強みがあるのか
- 顧客(希望企業の顧客):どのような顧客をターゲットとしているのか、今後はどのような拡大を考えているのか
このような方法で収集した情報から、その企業がどこに向かおうとしているのかを知っていくことで、どのような人物を求めているのかが見えてくるのではないでしょうか。
スキル・経験だけではなく他にどのような要素が求められているのかを把握し、その企業が求める人物像を見極めることで、志望動機にうまく反映させられたり、面接での回答を工夫したり、他の候補者に差をつけることができることと思います。
もちろん、情報収集をしてその情報だけで判断するのはリスクがあります。実際に面接に行ってみる、その企業の社員(主に面接官になるかと思いますが)と話す、など自分の目で確かめるというのも大事なので、気になる企業は応募をしてみることをお勧めします。
情報が多くある分、その見極めも難しい昨今ですが、正しく、且つ最新の情報を有効活用して再就職活動を進めていきましょう。