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2020/12/10履歴書・職務経歴書は自分のプレゼン資料

転職活動で用意するもの、でまず思い浮かぶのが履歴書ですね。この履歴書、かつてはB4サイズの市販の履歴書を購入して手書きをするのが当然、という時代もありました。しかし最近では、ネット上に多数の履歴書のテンプレートがあり、そのまま印刷をして使用したり、企業の指定の応募用紙をダウンロードして必要事項を記載したり、形式も変わってきました。企業側も長い採用の歴史の中で、使用方法も見方も変わってきました。今回はその履歴書・職務経歴書、つまり応募書類の作成にまつわる、ちょっと知っておきたいことをご案内します。

履歴書や職務経歴書は自己紹介書ではない?

履歴書、といえばまず氏名や住所を記載し、個人情報をたくさん盛り込むというイメージがありますね。学歴、職務経歴、保有資格や特技から志望動機に至るまで、自分のことを知ってもらうために記載していきます。そして、履歴書とセットで提出する職務経歴書には携わった業務の詳細や、これまでのキャリアの経緯など記載しますので、言うなれば自己紹介の書類になってしまいがちです。

ですが、転職市場においては、履歴書・職務経歴書は自己紹介のための書類ではないのです。

営業職やマーケティング職に就いていた方にはお馴染みかもしれませんが、顧客に対して自社の製品やサービスについて、プレゼンテーションをすることが多いと思います。私たちはこういう物を売っています、こういうサービスを提供しています、という「自己紹介」だけでは、顧客は購入するまでに至らず、「情報収集」にとどまってしまいます。重要なのは、自己紹介にとどまらずに、その製品やサービスを購入すると顧客企業にどんなメリットがあるかという「検討段階」まで入り込むこと。ただの情報提供ではなく、顧客企業にとっての可能性を見いだしてもらえるが重要です。

転職市場における履歴書・職務経歴書もこの考え方と同じ、と言えるかもしれません。まさにこのプレゼンテーションにおける資料と考えると分かりやすいですね。履歴書・職務経歴書を見る企業の採用担当者は、情報収集をしているのではなく、その企業における戦力を探しています。候補者が社内でどのような可能性をもたらすのか、という観点で書類を見ているのです。

「目に留まる」レジュメを作成する

企業の採用担当者は、日々多くの応募書類を目にしています。紙の書類のみならず、Webエントリーのデータも含むと相当数に上るはずです。多くの応募書類を一つ一つじっくりと目を通していくことが、どれくらい難しいことか想像がつくと思います。書類選考に通過しなければ、面接に進むこともできません。

膨大な数の中から、目に留まる履歴書・職務経歴書にするために必要なのは、「その企業が欲しているキーワードが入っているかどうか」です。

自分のアピールしたいことや、自分の強みを自分の言葉だけで語っても、採用担当者の目に留まらず、選考の入り口にも立てないということになってしまい、実に残念なことになってしまいます。

労働市場・希望業界・その企業を知ることこそ重要

企業が欲しているキーワードを知るには、企業のことを知ることはもちろん、業界、そして現在の労働市場をしっかりと把握することが重要です。いわばマーケティング、ですね。

先ほど営業職やマーケティング職に例えて説明をしましたが、企業や業界のことを理解していれば、自分の強みや経験をどのようにマッチングさせられるか、そして自分が企業に対しどのような価値をもたらすことができるのかを伝えることができれば、一度会ってみたい、つまり面接に進むという可能性は高まります。

自分の振り返りだけではなく、企業や業界を知ること、そこに自分の強みや経験をマッチングさせること、そしてそれを端的に分かりやすくキーワードで見せていく、これが応募書類の作成で大切なポイントとなります。

応募書類は自分のプレゼン資料、さあ作ってみましょう!

ここまでお読み頂きいかがでしたでしょうか。お作りになった履歴書・職務経歴書の応募書類は、独りよがりになっていませんか?応募する企業・進みたい業界のニーズを捉え、その内容を反映できていますか?
履歴書・職務経歴書はご自身のプレゼン資料です。自分を売り込むための第一歩として、思いを形にしてみましょう。

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