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2022/07/25あなたにとって譲れない条件とは? キャリアと家庭の両立編

さまざまな理由からいつまでに入社しなければならないという期限ありきの再就職活動をされる方もいらっしゃると思います。また、希望する職種や、年収など、自分にとって譲れない条件もいろいろあると思います。

皆さまそれぞれに置かれた環境は違うと思いますが、ご自身の今後のキャリアを築いていく上で、優先順位をつけながら、どのように効率的な活動を進めていくのかという点において参考になる事例をご紹介します。

希望の条件と制約

30代の女性で、3カ月以内に就職先を決めないとお子様の保育園入園の権利がなくなってしまう!という制限のある方がいらっしゃいました。当初は現年収の維持、これまでのスキル(設計・デザイン、英語)を活かした仕事、外資系企業での勤務という3つの条件がそろった就職をご希望でした。希望する職種が夜間対応を求められる仕事なので、現実は預かり保育のお迎えなどがあり、残業ができないということもあって頭を悩ませていらっしゃいました。

短期間で就職するために - 同時進行で活動を行う

最初に、3カ月という期間の決まった就職活動で納得のいく仕事に就けることを目標として、決定までの活動スケジュールを活動者様と共有しました。そして下記のことを同時に行いました。

  • 応募する上でまずは応募書類があることが大前提。これまでのキャリアを振り返っていただきながら職務経歴書のセールスポイント作成支援を行った。
  • 複数のエージェントにご自身でも登録していただき、ライトマネジメント事業部と提携しているエージェントへの紹介を積極的に行った。
  • 外資系企業をご希望ということもあり、弊社の外国人キャリアコンサルタントによる英文レジュメの添削、リンクトインを活用していただけるように活用のポイントを説明する弊社WEBセミナーのご案内。

うまくいかない時は - 活動の見直し

いざ、ご希望の条件が揃った求人へエントリーしていくと、お子様がいらっしゃるということで時間に制約が出てくる可能性から、なかなかお話が進みませんでした。そこでご希望条件の見直しをしていく上で、下記の3つを提案しました。

  • すべてのスキルを活かすのではなく、ひとまずどれか一つのスキルや経験でエントリーが可能な求人を探し、視野を広げていく。
  • 前職と同じ条件が当たり前、という考えをいったん見直してもらう。雇用形態にこだわらず、派遣・契約社員なども含めて探していく。
  • エージェントからご希望の求人を紹介していただけるように、交渉の際のポイントをお伝えした。譲れるところ・譲れないところをきちんと伝えることが大切。

長期的な視点でキャリアを繋げていくイメージをもつ

これらの考え方を視野に入れながら活動をされて、期限内にこれまでの経験を活かせる設計・デザインで正社員として就職先を決定することができました。ご希望の外資系企業ではなく、年収も少しダウンしたけれど、海外との取引があり、ゆくゆくは英語力も生かせるチャンスのある企業に決まったのです。

これから再就職活動をされる方は、ぜひ、5年後、10年後のことまで視野に入れて考えてみてみましょう。応募する求人を探す際に、すべての条件を満たしていなくても、何かひとつでもこれまでのスキルを活かすことができることがあれば、まずは働き出してみることも大切です。ブランクをつくることなく、将来に繋がるキャリアを積み上げていけるようなイメージをもって、進んでみてはいかがでしょうか。

キャリアコンサルタント 渡引

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